あえて時代に逆行するひとときを。前向きな意味で。
オランダの街角に出現した『無料のノーWiFiゾーン(Free No-WiFi Zone)』がちょっとした話題を呼んでいます。無料で無線LANが使えるスポットのちょうど逆、このベンチの半径5m以内は全てのネットワーク信号が遮断されているのだそう。
これは、ありとあらゆる情報がオンラインで流れてくるせわしない現代社会からちょっとだけ距離を置いて一息つこうよ(Have a break !)というメッセージを発信する広告キャンペーン。キャッチコピーでお気付きかも知れませんが仕掛けたのは日本でもお馴染みのチョコレートお菓子キットカット。
写真を見るとノーWiFiゾーンでくつろぐ人々の様子がなかなか微笑ましくて素敵なんですよね〜。以下にいくつか抜粋しますね。
ベンチで思い思いに過ごす人々の手元にスマホなどの電子機器が全く見当たらないのが現代の目で見ると新鮮に感じられます。この広告を制作した広告代理店JWTアムステルダムのメッセージの一部を訳すと、
「通信を遮断した代わりに、彼らは古き良き新聞やハードカバーの本を読んだり会話を楽しみました。もちろんキットキャットを食べながら」
とあり、その高いメッセージ性をうかがうことができますね。
余談ですがネタ元の広告クリエイティブ系情報サイト Ads of the World のページに記載されたスタッフのなかにはデザイナーとして"Kyoko Takeshita"なる人物の名前がクレジットされており、もしかすると日本人の方が参加したプロジェクトなのかもしれません。
スマホでどこでもネットに繋がるのが便利な一方で、これからはオフラインを楽しむ時間や場所を作るという新しいライフスタイルが誕生したとしても不思議じゃないですよね。
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(ワタナベダイスケ)