文学 のコメント

戸塚たくす先生

 いつも先生のブログマガジン (以下、ブロマガ) を拝見しております。創作に対する先生の情熱や日々の中での心境変化等、私のような一読者の視点でも身近に感じられる文章で書いてくださること、とても嬉しく感じております。

 最近、ブロマガ内容を拝読している内に先生のお考えに関して伺いたい点がいくつかありました。失礼は承知の上で、質問をさせてください。

 私の認識が間違っていなければ、先生は今年、29 歳かと思われますが、漫画作家業界内での年齢層としては適齢なのでしょうか。再デビューを目指しておられるようですが、何歳までに成し遂げなければいけないという様な具体的な数値目標はお持ちでしょうか。
また、万に一つではございますが、道半ばで漫画作家業を諦めざるを得ない事態になった場合、何歳までならば仕切り直しが可能とお考えでしょうか。その際、どの様なアドバンテージ、先生ご自身に対する付加価値をお持ちになっておられるのでしょうか。

 5月6日や8月4日などといった、先生ご自身が安易に決めた締め切りではなく、今思い浮かばれた年齢こそが本当の締め切りなのではないかと私は考えております。

 ゼクレアトルの巻末特典の自伝、読ませていただきました。先生は退職を決断なさる際、「止める権利は親にすらない」という考えが脳裏に浮かんだそうですね。親というものはどうしたっていつの日か先立ってしまうものですから、子である先生のこの考え方は決して間違いとは言えないと思います。お恥ずかしい話ではありますが、私自身も成人してから数年経った身でありながら進路変更をし、両親に随分心配をかけた経験があります。男なら自分の道は自分で決めたいと思いますものね。
 先生が頑としてお決めになった漫画作家業を「辞めさせる権利」もご両親は持ち合わせていないのでしょう。だからこそ両親の権利を無下にした上での夢追いの責任は自身が負うべきものと私は考えております。

 長々とした前置きで恐縮ではございますが、先の質問に話を戻しますと、締め切りとしての年齢をご両親に決めさせたりしてはおりませんよね?自分自身で決めて追い続ける夢の「辞めさせる責任」をご両親に擦り付けるなど言語道断であると私は考えております。
 もしも、その責任をご両親も含めた他人に任せているとしたら、そのような考えは即、改めるべきだと思います。ご自身で締め切りを決めた上で、その時の年齢を宣言なさった方が、親御さんも安心できるのではないでしょうか。


 私が誤解しているならば非常に申し訳ないのですが、これまでのブロマガを拝見した所、先生は現在漫画作家業に専念しており、ご実家で生活しているとお見受け致します。扶養するのはご両親の意思でしょうから、その点は私が口を挟むべきことではありません。ただ、その扶養する期間の「限度」を設定してあげて欲しいのです。先が見えない、またゴールの見えない仕事は単なる苦痛でしかありません。ゼクレアトルの作中にもある完全なる義体電脳化により不老不死を得た人類が生き甲斐を見出だせず殆どが自殺するだろうという先生のお考えに近いのかもしれませんね。
締め切りとしての年齢提示によりご両親の扶養生活の取り敢えずのゴールを決める。その結果、漫画作家業を諦めることになったとしても、ご両親は安心してくれる筈です。
 
 例えばですが、漫画作家業の成果であるネームをご両親にもお見せしてはいかがでしょうか。商業用ネームを描かれている故、私共読者にはまだ公開することは憚られるでしょうが、扶養してくださっているご両親には進捗状況の報告を兼ねて見せてあげて欲しいのです。ネームが完成か否か、また面白いか否かは問題ではありません。ただ漫画を描いていること、歩みを止めないでいることを見せ、ご両親を安心させてあげて欲しいのです。
私共読者にはお零れとして、ネームを読んだご両親の感想を進捗状況としてブロマガに掲載していただければ、猶幸いです。

 長々と乱文をお見せして申し訳ありません。しかし今回、先生ご自身が設定した目標を達成できず、不穏な空気になっている今だからこそ、もう一度目標を見定めて欲しいと思い、恥ずかしながら筆を取らせていただきました。応援しているファンの為、ご両親の為、そして何より先生ご自身の為、創作が良い方向に転び、成功することを心から願っております。

恐惶謹言

No.3 103ヶ月前

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