TRUMPシリーズ短編朗読劇「雪のおわり春のはじまり」
ギルト本部にある一室。
部屋の中央には木造りのテーブルがあり、傍らの椅子には少年が座っている。
部屋の外から、コツンコツンと硬い革靴が床を鳴らす音が近づいてくる。
足跡が止まると扉が開き、白雪が部屋に入ってくる。
白雪「おめでとうカミーユ。テストはすべて合格。ギルト上層部の承認も取れた。これで君は晴れてハンターってわけだ。でも未だに信じられないな。まさか、ダンピールである君が、ハンターになるだなんて」
カミーユ「いけませんか? ダンピールがハンターになっては?」
白雪「人間種と吸血種の混血。混ざり子である君には吸血種の血が流れている。君は……自分の仲間を殺すことになるんだぞ」
カミーユ「仲間じゃありませんよ。僕は半分人間、半分吸血種。誰の仲間でもありません。それにダンピールのハンターだって前例がないわけではないでしょう? あなたのようにね」
白雪「はは
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