▼靖國神社参拝への介入
和田です。
歴史認識問題は、毎度中国がうるさい。
ですが、むしろ、それに呼応する日本のメディアから
でっち上げられて国際問題になった…
というのが、靖国問題や
いわゆる従軍慰安婦問題、南京大虐殺などの本質です。
日本のメディアが、中国側にご注進をして、
反応した中国側に日本の政治家が忖度するというプロセスで
「歴史認識問題」となってしまっているのです。
現職の首相が靖國神社の春と秋の例大祭に
参拝することは問題になったことはありませんでした。
昭和50年に三木武夫首相が
戦後初めて8月15日の靖国参拝し、
「三木個人としての私的参拝である」と発言したことで、
朝日新聞などに対して「燃料」を投下してしまいました。
そして、昭和天皇は(おそらく)騒がれることを嫌って、
靖国神社に御親拝できなくなってしまいました。
さらに、中曽根康弘です。
昭和60年8月15日に「公式」参拝したところ、
またも朝日新聞に炎上のごとく書かれ、
案の定、翌年から参拝をとりやめました。
これが、その後いわゆる「靖國問題」が
「国際(といっても中国、韓国)問題化」する際の
定番のパターンとなってしまいました。
月刊誌や著書「命の限り蝉しぐれ」でも、中曽根は
「公式参拝を続けると中国の友人である
胡耀邦書記の立場が悪くなるので、公式参拝を断念した」
という主旨のことを書き、
先の大戦でともに戦い
戦死した靖國の戦友を置き去りにしたのです。。
胡耀邦から何らかの指示を受けていたのか?
それとも、中曽根のただの忖度なのか?
真実はわかりませんが、中曽根がさらにマヌケなのは、
そのあと、胡耀邦は失脚してしまったのです。
胡耀邦という日中間の「大事な」人脈は
日本のために役立つこともなく消えたのです。
そもそも役立つはずだったのかも怪しい。
これまでの歴史を見ても、中共の政治家が
日本のために何かやってくれると
期待することのほうが間違っています。
今や、この靖國問題は
同盟国アメリカをも巻き込んで
奇妙な形になってしまっているの現状です。
ここまでの大問題を作った中曽根から、
大勲位を剥奪すべきではないでしょうか?
NHKスペシャルで放映された
読売新聞:渡辺恒雄(ナベツネ)氏
の特集番組がありましたが、
その中でのナベツネ氏の話を聞いていると、
「WGIP」効果抜群とも言える「贖罪意識」もあるし、
軍部への完全な恨み史観が散見されます。
ナベツネ氏は中曽根に接近して、
その栄達に合わせて読売内で
大出世したと言われていてますが、
実は逆で、ナベツネが
中曽根の出世を支えていたようです。
「靖國問題」については
ナベツネ氏の自虐史観が
中曽根に影響を与えたのかもしれません。
ちなみに、アメリカの戦略家エドワード・ルトワックも、
中曽根康弘は媚中派の売国奴だと分析しています。
現代社会では、人権問題や隣国同士の環境問題などもあり、
多かれ少なかれ、内政干渉的なものは存在します。
しかし、「宗教」についての干渉はタブーです。
歴史的にみると、欧州では「30年戦争」で
カトリックとプロテスタントが争ったが、
宗教干渉を始めたらキリがないので、
それは止めよう…ということで決着させたわけです。
さらに、「ウエストファリア条約」では、
他国の宗教干渉はしないことになっているはずで、
これが現代に続く国際社会のスタンダードです。
人から信仰を奪うことは、その命を奪うこと同様に難しい。
ブッシュ(息子)元大統領は、
イラクのフセインと戦い、「中東民主化」とは言っても、
「モスクを潰せ」と言ってはいません。
もちろん「中東民主化」も大それた話ですが、
そこで「モスク潰す」とまで言ってしまったら、
イスラム教徒側は徹底抗戦!となり、
焦土になろうとも最後まで戦い抜くでしょう。
そして、終わりなき壮絶な戦いが延々と続きます。
日本の政治家はこう発言しなくてはならないのです。
「ウエストファリア条約の成立によって
他国への宗教干渉は禁止されました。
イスラム教徒のいる国家に対して、
イスラム教は禁止だ、とあなたは言いますか?
それは皆殺しするぞという脅しじゃないですか?
・・・靖国神社は我が国の宗教施設です。」
と。
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本日は奥山先生のアメリカ通信の日です
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(和田 憲治:https://twitter.com/media_otb )
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