【Youtube動画】:奥山真司の「戦略の階層」徹底解説 https://goo.gl/xhM3py ●「戦略」を「階層」で考えることがなぜ大事なのか? ●「国家」ついて「戦略の階層」で考えてみた。 ●「戦略」に関する「前提」と「世界観」について ●「戦略」とはウソ。フィクションである。(10日公開) ------------------------------------------- 国際問題について解説している記事や番組、 また、個人や組織向けの「成功本」や「ビジネス本」も たくさん出版されています。 ですが、状況はちっとも解決されていません。 日本政府や企業、そして多くの方々は、 「戦略」を勘違いしているのです。 だからこそ、巷に出回っている 数多の「戦略」に関する本を読んでもうまくいかないのです。 大多数の日本人は、 「そもそも戦略とはどういうものなのか?」 ということは絶対に習わないので、 ある程度まで理解できても、 根本的なところが身に付くはずがありません。 「戦略」とは何か?なぜ日本人はこれが苦手なのか? 果たして、この状況を改善する方法はあるのか? ▼戦略は、上下の「階層」に分かれている。 例えば国家が戦争をするとき、まず必要なのは、 優秀な兵隊や戦車・戦闘機を支える「技術」です。 これらは最も具体的なものですが、 使いこなせないと意味がありません。 そのために必要になるのが「戦術」であり、 さらにいくつかの戦術を使って、 大きなプロジェクトを達成するためには「作戦」が必要です。 ところが作戦だけは戦争に勝てません。 勝つためには作戦をいくつか束ねて、 軍事的に相手を圧倒するための「軍事戦略」が必要です。 そして、その上で、 国家の資源を戦争で活用するための 「大戦略」が必要になるわけです。 大戦略を準備するには 軍人だけでなく政治家のバックアップが必要で、 政治家は国の「政策」を決定します。 そして政策の最終的な方針は、 その国のリーダーが持つ 「自分の国は何者で、どのようなビジョンがあるか」 といった「世界観」によって左右されるのです。 つまり戦略というのは、下から順に <技術、戦術、作戦、軍事戦略、大戦略、政策、世界観> とレベル分けされるものなのです。 しかも 「上位のものが下位のものを決定する」 という大原則があります。 例えば、 日本が国家ぐるみで提唱している「ものづくり」なども、 実のところは「技術」レベルの話なので、 上からの「戦略」を組み立てている国には、 到底、勝てるわけがなのです。 また、個人にこの「階層」を当てはめて考えてみると、 語学や資格の習得などは最底辺の「技術」レベル。 そのため、ただやみくもに「技術」を得ようとしている人は、 さらに上の階層から 技術習得の意味を位置付けている人には勝てません。 ▼日本はなぜ“負けパターン”にハマったか 「戦略」を考える際に最も役に立つのは 「戦略の階層」を意識するということです。 大事なのは、 「両者が同じレベルで均衡している場合に、 より上位の階層で力を持っている方が勝つ」 との原則があるという点です。 この仕組みを理解すると、 「戦略」は、かなりレベルの高い分野を扱っている ということがよくわかります。 この「戦略の階層」の仕組みがわかると、 なぜ優秀だと考えられている日本の企業や個人が、 バブル後にずっと“負けパターン” にハマっているのか?ということもよく分かります。 その一例が「ものづくり」です。 バブル後の1990年代から 国策に近い形で追求されていますが、 これは「技術」レベルのスローガンです。 つまり「戦略の階層」では一番下であり、 いくらすごい「技術」であっても それ以上の階層レベルで考えて、 手を打ってくる相手には勝てないのです。 日本は技術で「勝ち」に行こうとするから負ける。 これは「戦術レベルの思考」であり、 個々の「戦闘」では勝てるかもしれませんが、 その上の「戦略」などのレベルで負けていると、 優位を覆されてしまう。 これは、各個人でも一緒です。 いくら資格や語学など「スキル」を磨いても、 働いている会社の上司に評価されなかったら、 せっかくのスキルも宝の持ち腐れ。 上司を超えることすらもできません。 それではわれわれに足りないのは何でしょうか? それは「技術」や「戦術」ではなく、 「戦略」レベルで目指すべき「コントロール」です。 ▼戦略では「コントロール」を!長期的に優位な状態を狙え 戦略で狙うべきことは 「常に優位に立って管理すること」。 つまり、勝利ではなく「コントロール」なのです。 確かに国家間の戦争で狙われるのは、 軍事的に相手に勝利すること。 しかし戦争に勝っても、 敵との和平交渉などで不利な条件を突きつけられれば、 「戦争に勝って平和で負ける」ことになります。 戦略で狙うべきことは「相手をコントロールすること」。 もっと分かりやすくいえば、 戦っている最中でも、その後でも、 自分にとって不都合にならないように 「相手や状況をうまく管理すること」。 さらに詳しくいえば、 バトルでの勝利(これは戦術の狙い)より、 戦いが行われる仕組みやルールそのものを作り、 相手より「長期的に優位な状態」を保つことを狙う。 一般的に日本人が得意と言われているものは、 ゲームで例えてみると、ゲームそのもののスキル。 しかし、外国の戦略家たちはゲームの腕前より、 ゲームのルールを作り、最終的に自分たちに有利な 稼げる環境や状況を作ろうとする。 その部分で勝負してくるのです ▼「自分たちに有利な環境づくり」こそ、日本人が最も不得意なこと 日本人は誰かにルールを決めてもらい、 与えられた枠組みなどの「環境」の中で頑張るのは得意です。 ですが、「環境」そのものを自分に都合よく変える という発想がなく、致命傷となっています。 つまり、目の前のバトル(戦術)に勝とうとするばかりに、 それよりも高いレベルのルールづくり(戦略)に目が向かない。 日本は勝負で勝とうと思ってはいけない。 むしろ「自分の都合のよい場」をつくって 相手(そして自分自身も)を 「コントロール」することを心がけるべきなのです。 この視点を理解できたとき、 本当の「戦略思考」を手に入れた、といえます。 ▼【Youtube動画】:奥山真司の「戦略の階層」徹底解説 https://goo.gl/xhM3py ●「戦略」を「階層」で考えることがなぜ大事なのか? ●「国家」ついて「戦略の階層」で考えてみた。 ●「戦略」に関する「前提」と「世界観」について ●「戦略」とはウソ。フィクションである。(10日公開) -- ▼戦略を語れない人生は奴隷だ 戦略を語れない人生は奴隷である。 技術を制するのは高度な技術ではない。 例えば、米アップル社は高度な日本製に部品を組み上げ、 莫大な利益をあげている。 戦術戦略の組み合わせと、 その世界観を達成したい執念こそが、技術を制する。 だからこそ、今、日本人は 「戦略の階層」を学ばなければならない。 そして、今回あらたに「戦略の階層2.0」を・・・ http://www.realist.jp/strata.html
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スタンダードジャーナル編集部
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