■ Homegrown Extremists Tied to Deadlier Toll
Than Jihadists in U.S. Since 9/11
Than Jihadists in U.S. Since 9/11
By SCOTT SHANE
『NY Times』(2015/06/24)
http://www.nytimes.com/2015/06/25/us/tally-of-attacks-in-us-challenges-perceptions-of-top-terror-threat.html
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おくやま です。
2001年9月11日に発生した連続テロ事件以来、
アメリカはブッシュ前大統領によって
「テロとの戦争」に突入したことになっておりまして、
当然ながらそれに多大な影響を受ける戦略学の分野では、
とくにアメリカ国外のテロ、とくにイスラム過激派によるテロに関する
研究書や論文が多く書かれてきました。
ところが最近の調査研究によると、アメリカの国内の「テロ」に限っていえば、
どうもイスラム過激派のしわざというよりも、むしろ
白人至上主義者による人種問題に起因するもののほうが多いのでは?
ということらしいのです。
しかもこれを報じた上の記事では、
アメリカ国内での白人至上主義者側と思われるテロ事件には、
その共通項として報道される際に、大手メディア側によって
「精神異常者の犯行」とされることが多く、
その反対にイスラム過激派の場合は「イスラム教のせい」として、
宗教問題にされてしまうことが多いことを説明しております。
さらには現場で働く警察官たちも、
イスラム過激派よりも白人・右派側の反政府運動のほうを脅威である
と考えているということを、意識調査を元にして分析しています。
私がこの記事を読んで感じたのは、
どの国も対外政策というのは
ある意味で国内の問題とつながっているという点と、
アメリカというのは(国内のテロ対策という意味では)
けっこう安全な国である、ということです。
「敵を欺くにはまず味方から」とはよく言いますが、
日本の国内の状況を見ていても、
それとリンクするような見方ができるという意味で、
とても興味深い記事です。
( おくやま )
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■-編集後記-(和田)-----------------------------------■
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この問題は報じられ方が興味深いですね。
イスラム教徒がやると「宗教対立」。
黒人がやると「人種対立」。
しかし、白人がやると「精神異常」。
となってしまう。
暗に、アメリカの白人は宗教的に人種的に優位だという
ことでしょうね。
白人側が黒人やムスリムを襲う方はマイノリティ、
弱者を叩くことなる本物の差別なんですが、
精神異常にしてしまってことの真相を封じるようにしているわけです。
ヒスパニックやムスリムは子沢山なので、
実は白人と有色人種の比率もあと20年ほどで逆転するという
予測もあります。
白人は自分たちがマイノリティ化する恐怖感があるから
より凶暴になっていってるのではないでしょうか?
( 和田 / https://twitter.com/media_otb )
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