おくやまです。
ここ一週間ほどで、
イラクの治安状況が一気に悪化してきました。
読者の皆さんもすでにニュース等でご存知の通り、
「イラク・シリア・イスラム国」(ISIS、ISILとも)という
スンニ派の過激派武装グループが、
イラク第2の都市であるモスルを制圧した後、
首都バグダットへ向けて進撃を開始するなど、
かなり混沌とした状況になってきております。
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イラク武装組織、主要製油所を一部占拠―政府軍と攻防戦
-WSJ- http://goo.gl/lO07RC
スンニ派武装組織「イラク・シリアのイスラム国(ISIS)」が攻勢を強めるイラクで、
政府側のクルド人民兵が18日、ジャルラでISISを攻撃したのに対し、
ISISは同国北部バイジにある主要製油所の一部を占拠した。
一方イランのロウハニ大統領は、イラクのシーア派を守るため全力を尽くすと表明した。
イラク軍の対テロ部隊は18日、治安部隊や武装ヘリコプターの支援を受けて、
バイジの製油所を死守しようとISISと激しい攻防戦を展開している。
バイジの製油所は、バグダッドに燃料を供給するハブとして機能している。
同製油所では、夜明け前に始まった戦闘で燃料貯蔵タンク2基が炎上した。
職員数百人は避難した。政府軍のスポークスマンは、
政府側が製油所を完全に掌握していると主張しているが、
石油省当局者らは武装組織が少なくとも一部を占拠していると明らかにした。
ただ同省当局者は同日遅くに、武装組織は製油所から
隣接の従業員施設に撤退したと述べた。
マリキ・イラク首相は、武装組織がイラクの第2の都市モスルを
陥落させた背後にはサウジアラビアなどがいると非難するとともに、
「イラク国民は武器を持って結集し、武装組織と戦おうとしている」と宣言した。
ゼバリ・イラク外相は18日、イラクが米国に対しISISの拠点への
空爆を要請したことを明らかにした。オバマ政権は空爆の計画はないとし、
その代わりイラクへの軍事面、情報面の支援を行っていると指摘した。
またマリキ政権に対し、シーア派主体の政府から冷遇されているとする
スンニ派の不満を和らげるため政治改革を断行するよう求めている。
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なんとも大変なことになっておりまして、これによってイラク国内は、
1,多数派であるシーア派。マリキ政権。同派のイラン政権と協力関係。
2,少数派でフセイン時代に政権側にいた少数派のスンニ派。
3、さらに少数派のクルド人
( 作画:奥山 )
という三つ巴で、混沌としたバトル・ロイヤル状態に陥っています。
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