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中国が仕掛ける新たな対日工作|THE STANDARD JOURNAL

2014/06/03 10:29 投稿

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おくやまです


今回は、先日私がルトワック氏から直接聞いた、
中国の秘密工作についてです。

まず最初に読者の皆さんに認識しておいて頂きたいのですが、
この件については「裏」がとれておりません。
ここではとりあえず「フィクション」や「仮説」であるという前提で
少し突っ込んだことを話しますが、
その辺りは諸々"察して"頂ければ、と想います。

さて、それではさっそく本題に入りますが、
中国が最近になって、中国本土での外国の大使館員などに対する
対外工作のやり方を変えた、というものです。

この情報の出どころはイギリス。

イギリスというのは007などを始めとするスパイ映画などでも
インテリジェンスに熱心であることが知られております。
そういうフィクションの制作のためにMI6は協力することによって
国民が認知し諜報活動の予算を確保しやすくしているわけです。

そういうわけで、英国は地道な情報収集活動を
実際にどの国よりもしっかり行っております。

例えば、私が学んでいたレディング大学の近くには、
アフガニスタンのメディアが発信する情報を、
毎日収集しているような、公的な機関があったくらいです。

これは、インテリジェンス用語的には、いわゆる
「オシント」(OSINT:Open sourse intelligence)
と呼ばれる、公開情報を元にした諜報活動です。

そして、英国の情報機関が
最近、特に強い関心を持っているのは、
中国の対外工作についての研究。

より具体的には、
相手国の外交官や大使館員たちに対しての工作です。

これは人を通じての情報収集や工作なのですが、
いわゆる「ヒューミント」(HUMINT:Human intelligence)
と呼ばれる枠組みのものですね。

イギリスの情報機関は、あらゆる情報網を駆使して、
中国が外国の大使館に対していったい何をしているのか?
ということを徹底的に調べあげたようなのです。

中国が行うこの典型的な工作の一例は、
いわゆる「ハニートラップ」ですが、
2004年に起こった上海総領事館員の自殺事件
(http://goo.gl/gbmdPR)でもわかるように、
これはバレるとけっこう大問題になったりします。

このように、あまりに目立った工作をやるとマズイので、
中国はここ数年でそのやり方を方向転換したというのです。

それでは、どのように変えたのか?というと・・・

 

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