和田です。
読者のみなさんは既にご存じだと思いますが、 韓国がしかける「いわゆる従軍慰安婦」問題、 最近の新聞報道によると、安倍首相は 「(韓国側に謝罪した)河野談話見直しはしない」 と発表し、保守派の側からも失望されました。 当時の石原官房副長官の発言によると、 「韓国側の希望する添削をゆるしていたこと、 慰安婦の証言も裏がとれず、ずさんな調査実態だった」 ということが、国会で明言されるまでに、 はっきりとわかったにもかかわらず、 安部首相は、河野談話の見直しはしないということです。 twitterなどを見ていると、 安部首相に失望したという人もいますが、 「しっかり調査を続けて欲しい」 「事実調査不足なまま、声だけ張り上げてやるのは感心しません」 「日本は真実で戦って欲しい」などという声もあがっているようです。 もちろん、安倍首相は、未来永劫「見直ししない」のではなく、 調査を続け、いずれ見直しをするつもりである、 と我々は信じたいところです。 私達日本人は、往々にしてこの手の歴史認識問題になると、 「後生の歴史家に判断をゆだねる」ですとか、 「学者の共同の研究会を立ち上げる」という話になったりします。 が、まったく、無駄です。調査など二の次なのです。 そもそも、中国人や韓国人にとって 「歴史の真実」という単語は日本人の考えるそれと同じではありません。 歴史は政治の「道具」として使う概念なのです。 「真実」を語りあって解決する気がないという厄介な相手です。 お人好しとも言える我々日本人は、 この認識が決定的に欠けていたので、 これまでずっと負けて続けてきました。 「南京大虐殺」、「百人斬り」、「いわゆる"従軍慰安婦"問題」 全部ウソでした。結局、真実を追究して主張してもダメなのです。 本当はそんなことはないのに、 あたかも"それがあったかの如く"世界は動いています。 このような問題は、歴史家、学者に任せても解決しません。 政治家が腹を決め、「政治」主導で戦うしかないのです。 これから、そのポイントを3つ、お話したいと思います。 1:今や世界はプロパガンダ(宣伝戦争)だと理解する。 2:「真実(戦術)」より、「ウソ(戦略)」によって新しい現実を創っている。 3:"セルフプロパガンダ"を自らに仕掛けて現状を打開する。 -:-*-*-*-:- -:-*-*-*-:- 1:今や世界はプロパガンダ(宣伝戦争)だと理解すること これがプロパガンダ(宣伝戦)です。 アピール力による武器なき戦争、つまり、 周辺国民の頭に侵入して、 その認識を書き換えてしまう「戦争」なのです。 「これが戦争なんだ」という認識を持つと すぐに納得できると思いますが、 要は、<なんでもアリ>なのです。 ルールは真実に基づくものではない。 日本人は柔道で戦おうとしても、 相手は目つぶしもありくらいの異種格闘技か ルールなき喧嘩そのものという認識なのです。 ここにおいては、もはや「真実(戦術)」は関係ないので、 学者の研究領域というよりも、ほぼ「政治マター」です。 政治家が腹を決め、政治主導で戦うチームをつくり、 国家戦略で対抗するしかないのです。 日本人は証拠があるから大丈夫と思いがちですが、 例えば、その試合にはレフリーが複数いて、 しかも、買収し放題・・・と考えたら、如何ですか? 中国や韓国は証拠なし、論拠なしで戦いを挑んできているので 最後は「真実」を突き出せば日本は勝てる! という考えはハッキリ言って甘いのです。 中国では、三戦と呼ばれている戦い方があり、 それには『世論戦』、『法律戦』、『心理戦』があります。 まさに彼らは現実を踏まえず<宣伝戦>を戦うのです。 彼らはプロパガンダに対して、惜しげも無く「カネ」も「人」もかけます。 「戦争」なのでそれも当然で、どんどん予算をかけます。 日本には、国家宣伝省、国家広報省はありません。 広報に予算がついていない点で甘く見ているのです。 よく考えてみて下さい。 たとえ、<ブラフ>や<ハッタリ>であっても、 それで「現実」が本当に変わってしまうのであれば、 武器買うよりも、戦死者の補償をするよりも安いものです。 要するに、「プロパカンダ」は効くのです。 日本国内でも最近ようやく、 「日本はプロパガンダ(宣伝戦)に弱い」 そういう新聞記事などが増えてきました。 このブロマガでは、国際政治、国際関係論の専門家である、 奥山真司が主筆に変わって以来、 『リアリズム(リアリスト)』 『地政学』 そして、『プロパガンダ』 を日本の三大課題としてあげてきました。 とはいえ、これまで、この『プロパガンダ』について あまり突っ込んだ話をしてこなかったのは、 その前提となる『戦略の階層』の理解の周知が先、 考えたからです。 『戦略の階層』という概念においては、 「戦略は戦術よりも上だ」 というポイントがあります。 「戦術は現実に基づく」もので、 「戦略は<イメージ>や未来のことであり、<ウソ>でもある」のです。 我々日本人は「真実」とか、「真理」、「真心」が大事だ と長年教えられ、それを信じて来ました。 しかし、「戦略」を考える上での仮定、 仮定ですから、つまり<ウソ>です。そして、 これが最終的には「現実」すらひっくり返して、 更に新たな「現実」を創る、そういう非常に重要なイメージなのです。 そして、世界はウソに満ちていますが・・・ 2,「真実(戦術)」より、「ウソ(戦略)」によって新しい「現実」を創っている ここをしっかりと理解できないと「プロパガンダ」はわかりません。 中国や韓国のように、 拠り所となる「真実の歴史」がお粗末では、 ハナから「ウソ」を使って攻めていくより他ありません。 国際社会で成り上がるために、「真実(戦術)」よりも、 さらにパワフルな「ウソ(戦略)」を選択したに過ぎないのです。 「真実」は大事です。しかし、外の世界では、 最初から「ウソ」前提で生きている人たちもいる。 このことを冷静に知ることが必要ではないでしょうか? もっとも、これは中国や韓国だけに限った話ではありません。 国際政治アナリストの伊藤貫氏が、 イギリスの学者、アルフレッド・ノース・ホワイトヘッド (ケンブリッジとハーバードで20年以上教えた) のアメリカ人評を著書で紹介しています。 「私はアメリカ人を三つに分けて考える」 「最初の三分の一は、まともで正直で優秀な人たち。 つぎの三分の一は善良であるけれど、それほど優秀でない人たち。 残りの三分の一のアメリカ人は、クリミナル(犯罪者)だ」 (ホワイトヘッド) --- --- 実際のところ、アメリカ人は三人に一人ぐらいの割合で、 ケロッとしてウソをつきます。だからしょっちゅう裁判をやっている。 米国内の犯罪率は、先進産業諸国の中で最高です。 イギリス人の平均犯罪率は、アメリカ人の五分の一です。 (伊藤貫) アメリカでは、そして世界では、正直者が常に勝つわけではないのです。 「真実」を伝える国は尊敬されるとは思いますが、 世界の覇権を握ることができるか、ということは全く別問題なのです。 世界では、真実=実力ではなく、 ウソの力、ハッタリ力=実力と考える国に満ちています。 北朝鮮、韓国とハッタリだけの国 中国、アメリカとハッタリを組み合わせている国 に日本は囲まれています 道徳と戦略は区別しないといけません。 日本との戦争に勝利したアメリカは、その後も引き続き、 武器なき戦い=「プロパガンダ」で日本をずっと追い込んでいます。 戦勝国:アメリカ側の<ウソ>にまんまと嵌ってしまい、 日本側は、そもそも、本来戦うべき「レイヤー(=「戦略の階層」)」 の違いを意識していません。これでは対抗などできるわけもありません。 日本人は真面目だと世界で尊敬されていますが、 例えば、いわゆる"従軍慰安婦"問題などは、 今ではすっかり「ジェンダー」の問題とされてしまっており、 現状では、非常に危険な状況です。 いわゆる「靖国」の問題も、ほぼ「プロパガンダ」となっています。 中国や韓国は、これを「外交カード」として使って、 日本を世論戦で封じ込めたいのです。 もはや「真実」を追求するという真摯で真っ当な事柄ですら、 禁じられた世界になってしまっています。 先進国では人権問題などもあり、 実際の戦闘行為を伴う戦争によって、 戦死者をこれまでのように出せなくなりました。 もはや大規模な死者の出る戦争は行いづらい時代になり、 「プロパガンダ」に大きなウェイトを掛けています。 武器を使わなくとも、カネを巻き上げ、 人々の脳の中のイメージを書き換えてしまえば、 やがて、これが「現実」として、 本当の歴史として書き変えられていくのです。 相手側の認識、いうなれば、その脳を書き換えてしまえば、 相手の動きを「コントロール」することができます。 多国間での国際政治では、各国は常にイメージ戦で 相手をコントロールしようと仕掛けて来ます。 プロパカンダ&セルフプロパカンダ 3,セルフプロパガンダで人生を変えてみませんか? この「ウソ」の効用をしっかり理解すると、 自分の生き方を劇的に変化させることが可能です。 <ブラフ>や<ハッタリ>が効く ということを書いてきましたが、少し視点を変えると、 実は、自分にプロパガンダをかけることが、同じく非常に効くのです。 これを「セルフプロパガンダ」といいます。 よりよい未来をつくり、よりよいイメージを実現するには、 戦略的に生きることです。 「戦略」というのは、<未だに実現していない>未来のこと。 つまりそれは「ウソ」でもあります。 人生を切り拓いてゆくうえで、ウソやハッタリ、ブラフを 実に前向きに活用することで、成功へ加速した人がたくさんいます。 奥山さんがいつも言っていることですが、 西洋人は、個人が自分の未来をつくる上で、 自分の<イメージ>を書き換えていくのが非常にうまい、と。 良いものとして、巧みに活用することで、 事業の成長や自己実現にしっかり利用しているわけです。 つまり「プロパガンダ」はマーケティングそのものとも言え、 ブランディングをする上で重要な手法です。 今回、日本人が最も学ぶべき この「プロパガンダ」をCD教材として作り上げました。 国際社会は<ウソ>で満ちあふれていることを実感して頂き、 同時にそのウソを見抜くようになって頂きたい。 さらに、生臭い政治ネタだけに終わらず、 個人として、これを取り入れて「実践」して頂くために、 本編後半では「セルフプロパガンダ」の解説もきっちり行なっています。 前半は、 そもそもプロパガンダとは? そのはじまりから 中盤は、世界政治のプロパガンダ例です。 後半は、人生にプロパガンダを応用して、 効果的に人生を変えることに挑戦しましょう という構成になっています。 今回のCDでも取り上げていますが、 ネオリアリズムの泰斗、シカゴ大学のミアシャイマー教授は、 「国際政治ではバンビよりゴジラでいるほうがいい」 と言っています。 マキャベリも言っていますが、恐れられている方が良いのです。 あなたは舐められていませんか? 人生舐められてら負けです。国家も負けです。 舐められているという現実を舐めてはいけません。 そして、その原因はプロパガンダ不足だったりするのです。 実力がないからそう振る舞わない・・・ などという気弱なことではいけません。 実力差というのは、実は見せかけの差であったり、 自分を積極的に世に出してゆくという「気概」だったりするのです。 この点、現代日本人は非常に損をしています。 <舐められている>ということは、 国家にとっても個人にとっても大きな足かせになります。 最大限の自分の演出=「(セルフ)プロパカンダ」を 心がけ続けることで自分を成長させる。 そんな壁を破る効果を狙って「プロパカンダ」を利用しましょう。 購入希望の方は下記URLよりお申込み下さい。 ▼奥山真司「プロパカンダ&セルフプロパカンダ」CD ~欧米人のように日本人が自分を売り込むメソッド~ http://www.realist.jp/propaganda.html ( 和田 )
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