#205 2024年12月24日発行  発行者 ドロイド

【1】はじめに

 こんにちは、ドロイドです。実は年内最後の発行となります。今回はインタビュー企画、世界電力さんのコラムをお届けします。今週もよろしくお願いします。

【2】Creater Interview

この企画では各所で活躍されているクリエイターやこれから注目してほしいクリエイターまで、今注目してほしいクリエイターへのインタビューの模様をご紹介していきます。

Creater Interview #234 ネギシャワーP

今回はボカロPの「ネギシャワーP」さんです。

なお、誌面上でのインタビュー内容は簡易版となっており、誌面上では語られていない内容につきましては別途、動画にて音声公開を行う予定となっております。公開となりましたら、是非インタビューと合わせてチェックしていただけると幸いです。

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X:https://x.com/kaga_qwerty
ニコニコ:https://www.nicovideo.jp/user/54491385


Q1:自己紹介をお願いします。最近の活動についてももしあればお伝えください。

こんにちは、ネギシャワーPと申します。
最近の活動は、クリプトンの6人全員歌唱のオリジナル曲を発表したり、40mPさん率いるユニット「月が綺麗じゃなくたって。」のメンバーとして楽曲制作に励んでいます!

Q2:ニコニコとの出会いについて教えて下さい。

子供のころ、ガラケー(今で言うところのスマホみたいなもの)でゲーム動画を探しているときに、実況プレイ動画を見つけてニコニコを知ったという記憶があります。

Q3:ニコニコで作品を投稿しようと思ったきっかけについて教えて下さい。

最初は、「スプラトゥーン」というゲームプレイ動画を公開するために、ニコニコのアカウントを作り投稿を始めました。
そのあとオリジナルのボカロ曲も制作して、ボカロPとしての活動も始めました。

Q4:YouTubeがとても大きなプラットフォームとしてありますが、どうしてニコニコ動画にも投稿しようと思ったのか教えて下さい。

私がボカロ曲を投稿した頃は、YouTubeにボカロ曲を投稿する風潮があまりメジャーではなかったので、ボカロPになった当初は寧ろYouTubeには投稿していませんでした。

Q5:ニコニコ動画に作品を投稿する強みやメリットは何だと思いますか?

動画につけられるタグや検索のシステムがしっかり機能しているので、作品を見つけてもらいやすいことが一番強いところだと思っています。

Q6:VOCALOIDとの出会いについて教えて下さい。

小学校の給食の時間にボカロ曲が流れていて、そのときにボカロに詳しいクラスメイトに色々教えてもらったことがキッカケです。

Q7:憧れているクリエイターさんや作品がありましたら教えて下さい。

嵐の「未完」が一番好きです。作編曲のJosef Melin氏、佐々木博史氏のサウンドもめちゃくちゃ影響を受けています。

Q8:いつもどうやって作詞・作曲をしてますか?

作曲は日常生活の中で浮かんだメロディから広げていくやり方と、アドリブで鍵盤を弾いてフレーズを作る方法でやっています。作詞は音感(子音や母音の方向性)を先に決めて、あとから単語を当てはめる方法をよく使っています。

Q9:歌詞やメロディのインスピレーションを得るきっかけみたいなものはありますか?

歌詞については本や文章を継続して読むことが大事だと思います。メロディなどの作曲部分は、音階やリズムなどの知識を学び続け、それに加えて他のたくさんの楽曲の分析を怠らないことでインスピレーションを得ています。

Q10:多種多様な合成音声キャラクターが居る中、思い入れがあるキャラクターはいますか?

やはり最初に歌声を聴いた初音ミクさんが好きです!

Q11:一作品あたりの制作期間を教えて下さい。

昔はほとんど半日で完成させていましたが、最近は平均で1週間ほどです。

Q12:ご自身の作品の二次創作作品や、他クリエイターの二次創作、〇〇してみたやカバー、MMD等はチェックしていますか?また、投稿された二次創作の作品を視聴してみていかがでしたか?

見つけられた作品は全てチェックしています。
歌ってみたや踊ってみたもよく視聴していて、自分の想定していないアクセントやリズムの取り方をするヒトも多く、かなり新鮮に楽しませていただいています。

Q13:こだわりの機材はなにかありますか?

ハード機材は最低限のものしか揃えていないので、ソフトの話になってしまうのですが、リミッターのプラグインはずっと「Invisible Limiter」というものを使っています!マジでおすすめです。

Q14:ご自身の今後の展望などありますか?

来年は自分が子供のころに思い描いていた理想のボカロ曲を全部具現化して公開しておきたいです。また、「月が綺麗じゃなくたって。」関連の活動や楽曲制作も精力的に取り組んでいきます。

Q15:普段作品を聞いてくださっている皆様やこれから作品を聞く皆様へ一言お願い致します。

これからも良い曲を作っていきますので、ぜひお聴きいただけたら嬉しいです!

Q16:その他、ご自身がお話してみたい内容はありますか?

1月13日に埼玉で開催される「アナザーボカタマ」というイベントにDJ出演することを告知したいです!

 

※今回のインタビュー内容は一部分となります。全編音声版につきましては別途公開予定となります


いかがだったでしょうか。今後もこうした様々なクリエイターの皆様へのインタビューを通じて、普段の活動や投稿される作品への想い等お伺いさせていただき、クリエイター支援のきっかけにできるように頑張っていければと思っております。今後ともよろしくお願い致します。

【3】コラム 世界電力のボカロ蓄電中 #5

はじめまして、ボカロPの世界電力です。
ニコニコサポーターズSmileS(VOCALOID Times)ブロマガのスペースをお借りして、コラムを連載しています!
普段は、無色透名祭に投稿した『ポストずんだロックなのだ』や、ボカコレ2023夏の『警報のあった日』など、バンドサウンドを軸とした音楽作品を制作・発表しています。

直近では、死んだ眼球さんの新曲『暗黒青春映画』にfeaturing artistとして参加しています。本号もよろしくお願いします!

世界電力

VOCAParty、そしてボカコレ
■ VOCAParty(初開催)

 ニコニコ動画というサービスを主軸に2024年のボカロシーンを俯瞰したとき、サイバー攻撃による長期のサービス停止によって、(情報流出などの実害はもちろんですが、文化的な側面でいうと、)大型イベントの中止を含むそもそもの投稿機会の損失や、ユーザーがプラットフォームに接続する習慣の喪失など、クリエイターもリスナーも別のサービスに流れやすくなっていたところから、サービス再開以降、定期的なイベント開催によって段階的な復興を進めていくという、我慢の一年だったように感じます。その一年を締め括るのが、12月14日・15日の2日間にわたって開催された「VOCAParty」です。

https://blog.nicovideo.jp/niconews/234973.html

 もはや夏の風物詩として定着しつつある、デジタルネイティブアーティストを集めたYouTube主催のオンラインイベント「YouTube Music Weekend」を、ニコニコ動画に輸入してボーカロイドに特化させたような催しです。
 特筆すべきは2日目の公式生放送イベントですね。イベント参加者を生放送ゲストとして招聘し、生放送内で凸待ちを募集し、リスナーの声を直接クリエイターに届けることができるという企画が添えられていたことで、ユーザー参加型のニコニコ動画らしい距離感があり、単なる焼き直しでは生まれない「ニコニコっぽさ」のデザインに成功していたように思います。

 振り返ってみると、いちクリエイターとしても、いちリスナーとしても、とてもユニークな企画だったように感じます。当然ですが、翌日のランキングも豪華で楽しかったですね。
 ぜひ来年も実施してほしい良企画だと思っていますし、年末だけでなく、ボカコレ冬とボカコレ夏の中間にあたるゴールデンウィークにもぜひ実施してください。年2回は、ほどよい開催間隔だと思います!

■ ボカコレ2025冬(1年ぶり9回目)

 先日、「ボカコレ2025冬」の開催概要が公開され、2025年2月21日(金)〜24(月祝)での開催が正式決定となりました。「ボカコレ2024夏」がサイバー攻撃によって中止となったことを鑑み、ルーキー期間も1開催ぶん延長されています。
https://x.com/the_voca_colle/status/1869665222392496166

 本告知と並行して、タイアップ型の各種褒賞企画の説明や、有名楽曲のStemデータ公開など、ボカコレ公式Xから一気に情報がどどどっと投稿されました。これらの投稿をうけて、タイムラインも参加表明で盛り上がっており、いわゆる””いつもの””ボカコレが戻ってきたように感じます。

 ……といいつつ、毎年すこしづつ確実に大規模イベント化しているボカコレのことですから、開催日が近づくにつれて、例えば昨年の「Voca Nico Japan 2024」のように、新たな催しの情報解禁があるかもしれません。警戒しておきましょう。自分もなるべく参加したい!!!!ので、制作をがんばろうと思います。(いつもぎりぎりです)

世界電力の活動報告

 さて、本コラムの結びを兼ねて、直近の活動報告を以下にまとめさせてください。
 今月のトピックは3本建てです。

■ コラボ楽曲公開のお知らせ

 冒頭でもお知らせしましたが、死んだ眼球さんの新曲『暗黒青春映画』に、featuring artistとして参加しました。
自分は、オールディーズなバンドサウンドの素材提供を担当しています。素材そのままでは一般的なバンドサウンドにしかならないところを、死んだ眼球さんのセンスによってカッコよくeditしていただけて、とてもhappyです。よろしければ、ぜひ聴いてみてください!

■ 世界電力三周年記念「どうぶつ盤」EP配信開始

 ありがたいことに、2024年11月16日をもって、世界電力は活動三周年を迎えました。 これを記念して、超ボーマス55にて頒布したEP「どうぶつ盤」を配信開始しています。SpotifyApple Musicほか、各種配信サービスにて視聴できます。 収録楽曲は以下3曲となります。久しぶりの配信リリース、ぜひご視聴ください!

【収録楽曲】
1. 水竜の唄 - ナクモ&めろう
2. 鼬のまわる夜 - ナクモ&めろう w/Ninezero
3. うみべの恐竜 - ナクモ&めろう w/玄野武宏&WhiteCUL(VOICEVOX)

https://x.com/yasai31_/status/1833112351144317342

■ 『警報のあった日』がラジオで放映されました

 小林幸子さんとドグマ風見さんがパーソナリティを務める「クリエイターズ・スタジオ with ボカコレ【月曜日】」12月2日放送回にて、拙作『警報のあった日』をO.A.していただきました。

 放映が終わってからタイムラインを見ていて事態に気がつき、大急ぎで調べて「本当に流れてる……」とびっくりする、という素敵な体験ができました。その驚きをここで共有させてください。ありがとうございました!!!!

https://audee.jp/news/show/128349

 その他、いずれ告知したいことがいくつかあるのですが、例によってまだ発表できるタイミングではなく、来月以降で順次お知らせとさせてください。

 というわけで、本コラムは以上となります。それでは、また来月お会いしましょう!

【4】最後に

 #205。いかがだったでしょうか?次回の更新は、来年2025年1月14日を予定しています。ということで、今回で年内最後の発行となりました。今年も大変お世話になりました。今年はインタビューを新規で100名以上、投稿祭、座談会も複数実施させていただきました。いかがだったでしょうか。気づけば、来年はTimes発行5周年を迎えます。記念の節目といったらそうなんですが、何をやるのか…。何も決めておりません!!(これ本当です)ただ、一貫しておつたえしたいのは、クリエイターの皆様の為にという信念をずっと曲げずに4年近く発行し続けてきました。これは来年以降も変わりません。今後もクリエイターの皆様が喜んでいただけるような施策ができればと思いますので、引き続きよろしくお願い致します。


 それではまた次回、新年2025年1月14日発行予定の#206でお逢いしましょう。それでは皆様、よいお年を!!!(`・ω・´)ゞ

エディター(執筆者&構成&発行等) サポーターNO.118 ドロイド