#185 2024年7月30日発行 発行者 ドロイド
こんにちは、ドロイドです。いよいよ7月も終わり、8月へと突入していきます。当Timesは今週からは週1更新でお届けしていきます。今週もインタビュー企画をお届けします。
この企画では、毎月放送しているボカロ見るラジオ♪のコーナーを誌面ベースにした内容となっております。各所で活躍されているクリエイターやこれから注目してほしいクリエイターまで、今注目してほしいクリエイターへのインタビューの模様をご紹介していきます。今回は5名をご紹介していきます。まずは、ボカロPの「dadari」さんです。
なお、誌面上でのインタビュー内容は簡易版となっており、誌面上では語られていない内容につきましては別途、動画にて音声公開を行う予定となっております。公開となりましたら、是非インタビューと合わせてチェックしていただけると幸いです。
Creater Interview #180 dadari
X:https://x.com/dadariiii
ニコニコ:https://www.nicovideo.jp/user/124840118
Q1:自己紹介をお願いします。最近の活動についてももしあればお伝えください。
ボカロPのdadariです。
ボーカロイドを使用した音楽やインスト、自作品の映像を制作しています。最近の活動はNON-NEMというサークルでアルバムに曲を書きました。
Q2:ニコニコとの出会いについて教えて下さい。
初めて見たのは幼稚園の年長さんくらいの時で、家族共有のパソコンでネットサーフィンをしている途中にニコ動に迷い込みました。初めて見た動画は確か最終鬼畜妹フランドール・Sだったと思います。
Q3:ニコニコで作品を投稿しようと思ったきっかけについて教えて下さい。
幼少期からニコ動を見ていたので、自分も何らかの形で関わりたいという帰属意識みたいなものがありました。僕が処女作を投稿する時はYouTubeのボカロリスナーが増えていたため、逆張りと言いますか、インターネット老人の悪癖が出ましたね...
Q4:YouTubeがとても大きなプラットフォームとしてありますが、どうしてニコニコ動画にも投稿しようと思ったのか教えて下さい。
先の話と重複する部分もあるのですが、やはりニコ動の方が肥えているリスナーが多いと思ったからです。これは持論ですが、YouTubeはライト層が多いのに対し、ニコ動には独自の文化やノリを愉しむリスナーが多く、アットホームな雰囲気があります。一動民として、昔僕が体験したワクワク感を今度は提供したいと思ったからです。
Q5:ニコニコ動画に作品を投稿する強みやメリットは何だと思いますか?
自分の『好き』を誰かに届けやすい点だと思います。流れるコメントはモチベーションにも繋がりますし、何よりこだわった箇所に『ここすき』コメントが流れるとにんまりしちゃいますね。
リスナーとの一体感がニコ動の強みだと思います。
Q6:VOCALOIDとの出会いについて教えて下さい。
初めて聞いたのはryoさんのブラック⭐︎ロックシューターだったと思います。まずビジュアルに一目惚れしました。楽曲構成の明暗が絶妙で、薄明光線のような締め方に感動した記憶があります。この出会いをきっかけにボーカロイド作品を聞くようになったのですが、小学校3年生くらいまで初音ミクは実在すると思っていました。
Q7:憧れているクリエイターさんや作品がありましたら教えて下さい。
沢山いるのですが、昔から憧れているクリエイターさんで言うと堀江晶太さんです。ボカロ楽曲は勿論ですが特に『キスのひとつで』という楽曲が好きです。僕もこんな楽曲を作れるようになりたいなぁといつも思います。
作品で言うとブルーアーカイブや東方の影響をかなり受けています。
Q8:いつもどうやって作詞・作曲をしてますか?
僕はよくイラストからインスピレーションを得るので、まず最初にpixivや持っている画集と睨めっこします。イラストのテーマ曲を作る感覚で世界観に合うよう作詞と作曲は同時に行うことが多いです。キャラクター目線で作る時もあれば、世界観全体を曲にする場合もあります。
Q9:歌詞やメロディのインスピレーションを得るきっかけみたいなものはありますか?
先の話と重複するのですが、イラストが一番インスピレーションを得られます。中でも焦茶先生やrurudo先生、れおえん先生のイラストを見るとスランプも吹き飛ばせるほどの創作意欲が沸き、制作が捗ります。後は夕方に散歩するとよくフレーズが降りてきます。
Q10:多種多様な合成音声キャラクターが居る中、思い入れがあるキャラクターはいますか?
よく聞いていたのは初音ミクやGUMI、重音テトなのですが、やはり一番思い入れがあるのは鳴花ヒメです。初めて声を聞いた時に誰よりもこの子を可愛く歌わせれる自信がありました。アイドルをプロデュースするような感覚でしたね。いつか大きな舞台でヒメを輝かせたいです。
Q11:一作品あたりの制作期間を教えて下さい。
作品によって異なるのですが、大体2週間から1ヶ月です。あまり時間をかけ過ぎると飽きてきてしまうので、筆が進まないなと感じた時はすぐに没にします。
Q12:ご自身の作品の二次創作作品や、他クリエイターの二次創作、〇〇してみたやカバー、MMD等はチェックしていますか?また、投稿された二次創作の作品を視聴してみていかがでしたか?
歌ってみた系の二次創作は映像表現の参考になるので頻繁に見ています。
自作品の二次創作でいえば処女作のVITAL GIRLのFAを頂いた時は感極まりました。辛い時にいつも支えになる作品なので二次創作にはクリエイターの背中を押す力があると思っています。
Q13:こだわりの機材はなにかありますか?
Speldosaというオルゴールのプラグインです。GUIが流れ星みたいに美しく価格も安価であるためお気に入りの機材です。とても優しい音がするので、future系の楽曲で重宝しています。
Q14:ご自身の今後の展望などありますか?
鳴花ヒメの魅力を広めたいというのと、ゲームに曲を書きたいという目標があります。ヲタクとして日本のヲタク文化に寄り添う音楽を作りたいです。
Q15:普段作品を聞いてくださっている皆様やこれから作品を聞く皆様へ一言お願い致します。
貴方の記憶に残るような音楽を作れるように頑張っていきますので、これからも何卒宜しくお願い致します。
※今回のインタビュー内容は一部分となります。全編音声版につきましては別途公開予定となります
続いてはボカロPの「Reno」さんです。なお、誌面上でのインタビュー内容は簡易版となっており、誌面上では語られていない内容につきましては別途、動画にて音声公開を行う予定となっております。公開となりましたら、是非インタビューと合わせてチェックしていただけると幸いです。
Creater Interview #181 Reno
X:https://x.com/reno_gtgtgt
ニコニコ:https://www.nicovideo.jp/user/48755583
Q1:自己紹介をお願いします。最近の活動についてももしあればお伝えください。
はじめまして。ボカロエレクトロ音楽レーベル主宰、ボカロPのRenoと申します!
レーベル運営と個人アーティストの活動を並行して頑張ってます。
Q2:ニコニコとの出会いについて教えて下さい。
ボカロPを始めたタイミングで知人に教えてもらいました。
Q3:ニコニコで作品を投稿しようと思ったきっかけについて教えて下さい。
ボカロPを始めた流れで投稿しました。
Q4:YouTubeがとても大きなプラットフォームとしてありますが、どうしてニコニコ動画にも投稿しようと思ったのか教えて下さい。
ボーカロイド音楽のカルチャーの中心としてニコニコ動画があると感じたから、です。
Q5:ニコニコ動画に作品を投稿する強みやメリットは何だと思いますか?
リスナーとの距離が近く、リアルな反応や熱量を感じられることだろうと思います。
Q6:VOCALOIDとの出会いについて教えて下さい。
GoogleのCMで聴いたtell your worldです。
Q7:憧れているクリエイターさんや作品がありましたら教えて下さい。
ファインダー (imoutoid's "Finder Is Not Desktop Experience Remix") です。
Q8:いつもどうやって作詞・作曲をしてますか?
先にトラックとメロディーを作ってから、作詞を頑張ります。
Q9:歌詞やメロディのインスピレーションを得るきっかけみたいなものはありますか?
創作をテーマにしたコンテンツを見てモチベーションを高めています。
Q10:多種多様な合成音声キャラクターが居る中、思い入れがあるキャラクターはいますか?
初音ミクです。
Q11:一作品あたりの制作期間を教えて下さい。
30時間くらいです。筆が遅いです。
Q12:ご自身の作品の二次創作作品や、他クリエイターの二次創作、〇〇してみたやカバー、MMD等はチェックしていますか?また、投稿された二次創作の作品を視聴してみていかがでしたか?
踊ってみた動画やMMDをときどきチェックして嬉しい気持ちになっています。ありがとうございます。
Q13:こだわりの機材はなにかありますか?
Ableton Liveです。自分の作曲スタイルに合わせたワークフローのテンプレートを作っています。
Q14:ご自身の今後の展望などありますか?
ボカロエレクトロの潮流を大きくしていきたいです。
Q15:普段作品を聞いてくださっている皆様やこれから作品を聞く皆様へ一言お願い致します。
MVあまり出せてなくてごめんなさい...。
Q16:その他、ご自身がお話してみたい内容はありますか?
ボカロエレクトロに興味のあるボカロP、リスナーの方はお気軽に声を掛けて欲しいです!
※今回のインタビュー内容は一部分となります。全編音声版につきましては別途公開予定となります
次はボカロPの「木瀬のん」さんです。なお、誌面上でのインタビュー内容は簡易版となっており、誌面上では語られていない内容につきましては別途、動画にて音声公開を行う予定となっております。公開となりましたら、是非インタビューと合わせてチェックしていただけると幸いです。
Creater Interview #182 木瀬のん
X:https://x.com/xenon54cp
ニコニコ:https://www.nicovideo.jp/user/120147810
Q1:自己紹介をお願いします。最近の活動についてももしあればお伝えください。
ボカロPの木瀬のんと申します。爽やかポップやその他もろもろ、ピアノをメインにした楽曲を制作しています。
使用しているキャラクターは初音ミク、音街ウナです。夏色花梨やGUMIも持っていますが、まだ楽曲を投稿できていないため、今後活躍してもらおうと思っています。
「Vintage」というグループでボカロ楽曲の制作を始め、ここ数年は個人での活動を主体に行っております。
直近では、プロセカアカデミーという企画で制作した楽曲を投稿しました。大御所Pさんから様々なアドバイスをいただき、大きな収穫があったと思っています。
Q2:ニコニコとの出会いについて教えて下さい。
ニコニコとの出会いは、中学生時代に友人が見せてくれた動画がきっかけでした。
その後、音MADや東方の二次創作などのコンテンツをニコニコで楽しませてもらっていました。
Q3:ニコニコで作品を投稿しようと思ったきっかけについて教えて下さい。
グループ活動を始める際に、メンバーから「ボカロ楽曲を公開するならニコニコ動画への投稿は欠かせない」というアドバイスを受け、投稿をするようになりました。それ以来、個人制作においてもニコニコ動画への投稿を続けています。
Q4:YouTubeがとても大きなプラットフォームとしてありますが、どうしてニコニコ動画にも投稿しようと思ったのか教えて下さい。
流れるコメント機能やタグ機能など、楽曲を発掘したり応援したりするための機能が充実していて、趣味で楽曲を制作しているような人たちにとってとてもフレンドリーな場所だと感じているからです。
Q5:ニコニコ動画に作品を投稿する強みやメリットは何だと思いますか?
ニコニコにはボカロリスナーが集まっているため、楽曲を投稿した際に聴いてもらえる機会が多いと思っています。また、比較的多くのコメントが集まるため、活動のモチベーションにもつながると思っています。
Q6:VOCALOIDとの出会いについて教えて下さい。
VOCALOIDとの出会いは、中学生時代に「千本桜」を聴いたことです。
その後、「カゲロウプロジェクト」の楽曲やまらしぃさんのピアノ演奏を通して、VOCALOIDに触れる機会が増えていきました。
Q7:憧れているクリエイターさんや作品がありましたら教えて下さい。
自身が楽曲制作を始めるきっかけとなったまらしぃさんや、DECO*27さんの作品です。
Q8:いつもどうやって作詞・作曲をしてますか?
歩いている最中に楽曲や歌詞が思い浮かぶことが多いため、制作をするときは散歩する時間を長時間設けています。
Q9:歌詞やメロディのインスピレーションを得るきっかけみたいなものはありますか?
自分の中でグッとくる楽曲を聴いたときにインスピレーションが得られることが多いので、いろんな作品を漁るようにしています。
Q10:多種多様な合成音声キャラクターが居る中、思い入れがあるキャラクターはいますか?
最も思い入れのあるキャラクターは初音ミクと音街ウナです。
初音ミクはグループ活動で最初の作品を投稿した時に歌ってもらったキャラクターで、今でも爽やかな楽曲をたくさん歌ってもらっています。
音街ウナは活動を開始する前から歌声がお気に入りで、毎年(音街ウナの)誕生日の時期にイメージソングを投稿するくらい思い入れがあります。
Q11:一作品あたりの制作期間を教えて下さい。
3週間〜2ヶ月ほどで、ばらつきがあります。
Q12:ご自身の作品の二次創作作品や、他クリエイターの二次創作、〇〇してみたやカバー、MMD等はチェックしていますか?また、投稿された二次創作の作品を視聴してみていかがでしたか?
チェックしています。
自身の楽曲を他の方が楽しんでくれていたり、気に入ってくれていることが実感できてとても嬉しいです。
Q13:こだわりの機材はなにかありますか?
特にないですが、ピアノ音源には今後もこだわり続けたいと考えています。
Q14:ご自身の今後の展望などありますか?
今年中に1st Albumを制作・販売したいと思っています。
また、個人制作の他に、グループ制作の方も復活させられたらいいなと考えています。
Q15:普段作品を聞いてくださっている皆様やこれから作品を聞く皆様へ一言お願い致します。
皆さんの生活が少しでもワクワクするような作品を作っていきます。
ぜひチャンネルに遊びに来てください!
※今回のインタビュー内容は一部分となります。全編音声版につきましては別途公開予定となります
次は歌い手の「笑.(えみ)」さんです。なお、誌面上でのインタビュー内容は簡易版となっており、誌面上では語られていない内容につきましては別途、動画にて音声公開を行う予定となっております。公開となりましたら、是非インタビューと合わせてチェックしていただけると幸いです。
Creater Interview #183 笑.(えみ)
X:https://x.com/emimaru_65
ニコニコ:https://www.nicovideo.jp/user/15629118
Q1:自己紹介をお願いします。最近の活動についてももしあればお伝えください。
歌い手の活動をさせていただいてます。笑.(えみ)と申します!
「笑.」と書いてえみと読みます。
Q2:ニコニコとの出会いについて教えて下さい。
友人がカラオケでメルトを歌っていて衝撃を受け、帰って直ぐに家族のPCを借りて検索して、ニコニコに出会いました。
Q3:ニコニコで作品を投稿しようと思ったきっかけについて教えて下さい。
歌ってみたを投稿したいと思っていて、歌コレというイベントがあると知って、これを機に投稿してみようと思ったのがきっかけです。
Q4:YouTubeがとても大きなプラットフォームとしてありますが、どうしてニコニコ動画にも投稿しようと思ったのか教えて下さい。
慣れ親しんだ場所だからです。
Q5:ニコニコ動画に作品を投稿する強みやメリットは何だと思いますか?
コメントが流れて、前の人が感じたことが次に見た人にも伝わって、自分一人では気付けなかったそんな視点、魅力があるのか!というのが一目で伝わるところ。コメントは温かさも感じられてとても嬉しくて、モチベーションになっています。
また、検索方法がとても豊富だったりサイトの中にランキングページがあったり、見て貰えるきっかけが多いところもメリットだと思います。
Q6:VOCALOIDとの出会いについて教えて下さい。
初めて知ったのは、クラスの友人が昼休みに話しているのを聞いたのが最初の出会いでした。
Q7:憧れているクリエイターさんや作品がありましたら教えて下さい。
腹話術さんです。裏表ラバーズから知ったのですが、とても衝撃を受けました…
歌…なんだけど、今何を聞いてるのか混乱しました。大変美しいです…
Q8:一作品あたりの制作期間を教えて下さい。
練習は少なくとも1ヶ月はしたい…
録音は曲によりますが2〜4日くらいです。遅いなと感じるので早くできるようになりたい…!
Q9:いつもどうやって収録をしてますか?
薄手の毛布をかけて録音してます。あと、最近は星野アイのアクスタを置いていて、私は最強!と言い聞かせながら録音してます。
Q10:こだわりの機材はなにかありますか?
ダイナミックマイクを使っています。
Q11:ご自身の今後の展望などありますか?
歌を仕事にしたいです。
Q12:普段作品を聞いてくださっている皆様やこれから作品を聞く皆様へ一言お願い致します。
普段から聞いてくださったり、絡んだりしてくださっている方々、いつもありがとうございます。私はファンがいてくれてるというより、一緒に音楽を楽しむ仲間の方々が聞いてくださっていると思っているので、これからもお互いがわくわくする音楽を一緒に楽しんでいきましょう!
Q13:その他、ご自身がお話してみたい内容 (告知等) はありますか?
私は聞いてくださった方の心が軽くなったり、元気が出たり、楽しくなったりするような歌をネットに残していく。というのを大事にしています。
疲れたなぁって思った時などに来ていただいて、お力になれたら幸いです。
※今回のインタビュー内容は一部分となります。全編音声版につきましては別途公開予定となります
最後はボカロPの「ゆーだい」さんです。
※今回は音声公開版はございません。記事のみの公開となります。予めご了承下さい。
Creater Interview #184 ゆーだい
X:https://x.com/ydaimusic
ニコニコ:https://www.nicovideo.jp/user/126506233
Q1:自己紹介をお願いします。最近の活動についてももしあればお伝えください。
ご覧いただきありがとうございます。作詞作曲の活動をしているゆーだいと申します。
「どこか懐かしさのあるキャッチーなポップロック」を中心に制作しています。ハードロックやヴィジュアル系が好きだったので割とそういうジャンルに影響を受けてるかなと思います。2年くらい前までは仮歌シンガーさんにお願いしてオリジナル曲を歌ってもらってましたが、最近では歌声合成ソフトを使ってボーカル入れをしているので、いわゆる「ボカロP」としての活動が中心となっています。直近の活動予定は7月のボカデュオと8月のボカコレの参加になります。
Q2:ニコニコとの出会いについて教えて下さい。
元々はニコニコ動画の文化についてあまり詳しくなかったので、YouTubeにだけ動画をアップロードしていました。そんな中、Xで「ボカコレ」というニコニコのイベントについてのポストを頻繁に目にするようになり、興味を持ち始めました。ボカコレは2023年の春に初参加をしまして、それ以来ニコニコ動画にもアップロードするようになりました。
Q3:YouTubeがとても大きなプラットフォームとしてありますが、どうしてニコニコ動画にも投稿しようと思ったのか教えて下さい。
ニコニコ動画には独特な文化があり、慣れるまでに少し時間がかかりました。ただ一度その文化に浸ってしまうと離れられない中毒性のようなものを感じます。代表的なものとしてはコメント機能がありますが、その他にもイベントや広告など、クリエイター同士がつながったり楽しめる要素が多くあるのがニコニコ動画の魅力だと思っていて、動画を投稿するようになったきっかけでもあります。
Q4:ニコニコ動画に作品を投稿する強みやメリットは何だと思いますか?
多くのイベントがあるので、まだ活動を始めたばかりの人でも聴いてもらいやすい環境が整っていると思います。またコメント機能はネット上のステージに立ったような気分になれるのでとても気持ちが上がりますね。YouTubeとは違った収益化できる仕組みが整っているのもニコニコ動画のメリットだと思います。
あと、代表の栗田さんが頻繁に情報発信などされてますし、運営サイドも含めてクリエイター愛が強いのが伝わってきます。なかなか他のプラットフォームでは代表の方と交流を持つことは難しいですが、そうした親近感を感じられるのもニコニコ動画の良いところだと思います。
Q5:VOCALOIDとの出会いについて教えて下さい。
ここでは「VOCALOID(ボカロ)」=「歌声合成ソフト」としてお話しします。
初めて触ったのは2023年春のボカコレというイベントです。それまではボカロ制作に対して敷居が高い印象だったので使っていませんでした。ただ、ボカコレに参加するためには当然ボカロで作らないといけないので、当時話題になっていたSynthesizer Vを使ってチャレンジすることにしました。苦手意識はありましたが、いざ使ってみたら意外と自分でも自然に使うことができました。他のソフトはあまり使ったことがないので比較できませんが、入り込みやすかった要因としては、おそらくSynthesizer VのAI機能が初心者にもわかりやすい設計になっていたからではないかなと思います。ベタ打ちでも本当に人が歌ってるような歌声になるので、そのあたりも人気の理由の一つだと思います。
Q6:憧れているクリエイターさんや作品がありましたら教えて下さい。
有名なところだと、ピノキオピーさんの曲や歌詞が好きです。とくに「ノンブレス・オブリージュ」「転生林檎」などをよく聴いています。他にはXのFFさんでお世話になっているShinさんというボカロPさんがいるのですが、歌もうまくて動画編集もできるというスーパーマルチクリエイターさんです。周りの交流をすごく大切にされている方で、ご自身が作る作品もクオリティーが高いので尊敬している活動者様の一人です。
Q7:いつもどうやって作詞・作曲をしてますか?
コード進行をざっくりとワンコーラス決めてから後で構成やアレンジなど肉付けしていって、最後に歌詞を作るパターンが多いです。ちなみに楽器は使いません。煮詰まったらいろんな楽曲を聴いてみて参考になるものはないか探します。多くのボカロPさんは自分で全てを完結させてしまうと思いますが、僕の場合はアレンジを外部の方にお願いすることが多いです。その方が単純にクオリティーも上がりますし、自分にないアイデアを発見できたりするためです。
Q8:歌詞やメロディのインスピレーションを得るきっかけみたいなものはありますか?
歌詞に関してはまず鼻歌で歌ってみて、メロディに合うような雰囲気や響きの言葉を模索します。その中から浮かび上がった単語を後でパズルのように意味を当てはめていくような形で作っています。
メロディーに関してはあまり意識してないですが、やはり今まで自分で聴いてきた音楽の蓄積からアイデアが出てくることが多い気がします。ボカロといえば人間には難しい歌を歌わせることができるのも魅力ではありますが、僕の場合は、自分で一度鼻歌で歌ってみることが多いので、ブレスや音域など人が歌っていることを想定して作るパターンが多いです。今後はテンションコード、ブルーノートなどボカロ楽曲には欠かせない要素を積極的に取り入れていきたいなと思っています。
作ろうと意識した時にしかアイデアが出てこないタイプなので、歌詞も曲もいきなり天から降ってくる...みたいなことはあまりないですね。
Q9:多種多様な合成音声キャラクターが居る中、思い入れがあるキャラクターはいますか?
「夢ノ結唱 ROSE」です。あまり使用している方は多くないのですが、以前からいくつかのボカロ作品を聴いて「いいな」と思ってはいました。今まではCeVIO AIでしか使えなかったようなのですが、Synthesizer V でも使えるようになったと知ってお迎えしました。
ボカロは高音になると声が細くなったり、裏声になったりすることが多く、ロック系のパワフルで高音のボーカルが好きな僕にとっては、それが悩みの一つでもありました。ところがROSEは高音になっても地声でパワフルに歌ってくれるのですごく理想的です。お気に入りのキャラクターの一人になっています。
Q10:一作品あたりの制作期間を教えて下さい。
曲によってまちまちですが、3ヶ月くらいかかります。半年くらいかかってしまうこともあります。アレンジャーさんにお任せする場合は作詞作曲だけなので1ヶ月くらいです。他の方と比べるとかなり遅い方だと思いますが、マイペースに活動を楽しんでいけたらいいなと思っています。
Q11:ご自身の作品の二次創作作品や、他クリエイターの二次創作、〇〇してみたやカバー、MMD等はチェックしていますか?また、投稿された二次創作の作品を視聴してみていかがでしたか?
数はそれほど多くはないですが、自分の曲をカバーしていただけると、すごく嬉しいです。たまに自分の知らないところで、いつの間にかカバーされていることもあるのですが、教えてもらえれば必ず聴きに行きますし、コメントも残すようにしています。
二次創作については皆さん楽しんでいるのが伝わってくるので、それが一番嬉しいですね。またメロディアレンジなどもされていると「そういう手があったか」と新しい気づきをいただけることも多いので僕も新鮮な気持ちで聴かせていただいてます。
他の方の二次創作も見ていて楽しいです。特に「まだ知名度は高くないけど激ウマな歌い手様」を発掘するのが好きです。
Q12:こだわりの機材はなにかありますか?
あまり機材にこだわりはないのですが、サードパーティ製のプラグインなどはセールをみては買い漁ってしまいます(笑)。最近はUJAM製品をフルバンドルで購入しました。使い勝手がいいので気に入ってます。
Q13:ご自身の今後の展望などありますか?
去年初参加しました無色透明祭は今年も出てみたいですね。それと来年(2025年)の春までにボカコレが開催されるようであればラストルーキーになるので、その時は参加してみたいです。あとはクリエイターさんとのコラボも今後増やしていけたらいいな、と思っています。
Q14:普段作品を聞いてくださっている皆様やこれから作品を聞く皆様へ一言お願い致します。
いつも応援してくださりありがとうございます。
僕はあまり更新頻度は高くないのですが、いつも気持ちを込めて曲を作っています。ボカロPの中でもボカロっぽくない曲を作ってると思うので逆にそこがウリです(笑)。日本語の美しさ/わかりやすさと、親しみやすいメロディーを意識しているので多くの方に楽しんでいただける作風だと思っています。
歌い手様、絵師様、動画師様、Mix師様など、多くの方と交流していきたいと思っていますのでニコニコ動画・YouTubeやXで見かけたら気軽に声をかけてください。
Q15:その他、ご自身がお話してみたい内容はありますか?
僕の中での思い入れの深い作品をご紹介させていただきます。
制作期間に約半年かかりました「Amazing Island」という楽曲です。
この作品はボカコレ2024冬の参加曲で大変反響が大きかったです。動画はアニメーションがメインのコンテンツになっていて、もはや音楽作品ではなく、映像作品といっていいかもしれません。CVやナレーションなども入り、色々な方にご協力いただいてようやく完成した作品です。その中でもアニメーターのこぎつねさんは特に頑張ってくれたと思います。完成した時、とても感動したのを覚えています。効果音やクイズ企画なども取り入れた力作となっていますので、よかったらご覧いただけたら嬉しいです。
いかがだったでしょうか。今後もこうした様々なクリエイターの皆様へのインタビューを通じて、普段の活動や投稿される作品への想い等お伺いさせていただき、クリエイター支援のきっかけにできるように頑張っていければと思っております。今後ともよろしくお願い致します。
#185。いかがだったでしょうか?次回もインタビューの模様を掲載いたします。引き続きよろしくお願い致します。
それではまた次回、#186でお逢いしましょう(`・ω・´)ゞ
エディター(執筆者&構成&発行等) サポーターNO.118 ドロイド
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