初めまして!ニコニコサポーターズSmileSの真野 翔(♪ミュツタカ♪)と申します。普段は歌ってみたの投稿や、ピアノ弾き語りで生放送をしている傍ら、時々コスプレイベントでコスプレをしたり、カメラマンとして撮影をさせていただいております。今回は「池袋ハロウィンコスプレフェス2023」にコスプレで参加し、SmileSコスプレ部の初の対外活動として、事前にインタビュー取材・撮影をお願いしてご快諾くださったコスプレイヤーさんへ、取材・撮影をさせていただきました。
コスプレ部には、コスプレをするのが好きな人、コスプレイヤーさんを撮影するのが好きな人、女装が好きな人、装飾が好きな人など、いろんなメンバーが集まっています。今回の池ハロ2023では「ニコニコ×コスプレ」をテーマに、ニコニコでコスプレイヤーとして活躍しているユーザーさんをご紹介・PRしたく、取材・撮影させていただきました。
今回の #2 では、「Cosplayer Of The Year 2024」で見事「スイート部門」グランプリと「総合グランプリ」を獲得されたてんどんまる。さんにインタビューをさせていただきました。池ハロの会場現地で、各種審査を勝ち抜き、総合グランプリ決定戦のステージを目前に控えた今のお気持ち、COTYの審査について、そして総合グランプリ獲得後、オンラインで、総合グランプリを獲得後のお気持ち、そしてこれからの1年について、などを熱く語っていただきました。ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです。
──今日のコスプレ衣装のこだわりを教えてください。
てんどんまる。:
1年前に1ヶ月で作った衣装です。推しのキャラクターを池ハロでコスプレしたくて、友達にも協力してもらいながら用意したものです。昨年のCOTY最終審査ステージにも同じ衣装で出場していました。今日は昨年のリベンジの気持ちを込めて同じ衣装で参加しています。
私は、衣装をゼロから作る技術を持っていないので、既製品をいろいろを組み合わせてこの衣装を用意しました。一部の小道具は、100円ショップで販売されているものを組み合わせて作っています。膨らんだ袖は、形状を維持するためにクリアファイルに布を貼って作りました。
クリアファイルを素材に制作された衣装の袖部分
撮影:ふわっふう
──池ハロは何回目の参加ですか。
てんどんまる。:
今回で3回目の参加になります。2年前の初参加の際にはステージ企画を知らなかったので、サンシャインシティ内で友達と遊んでいるだけでした。池ハロが終わってから、Twitterで大きなトロフィーを持ったコスプレイヤーさんの写真を見かけて「なんて素敵な笑顔なんだろう!かっこいい!」と思い、その時に池ハロでCOTYのステージ企画があったことを知りました。実はその年のCOTYにもエントリーはしていたのですが、興味本位での参加だったため、一次審査で落選してしまいました。自分が記念参加していたコンテストで優勝された方があんなに素敵なステージに立っているということに感動しました。
スマホゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』に登場する『メイショウドトウ』に扮するてんどんまる。さん
(てんどんまる。さんご提供画像)
──部門グランプリの獲得、おめでとうございます!グランプリを獲得されてのお気持ちはいかがでしょうか。
てんどんまる。:
昨年のCOTYでは最終審査まで残っていたのですが1位になれず…今回ようやく花を咲かせることができました!ただ、トロフィーをいただいていないので、まだあまり実感が湧いていないです。
皆さんから「おめでとう!」と言っていただけるのですが「本当に優勝できたのかな?」と、未だに実感がないですね。この後ステージに立った際に、感極まって泣かないように、身構えようと思います(笑)
今日は総合グランプリの決定戦もあり、もう少し審査が続くので、今とても緊張しています...!皆さん各部門でグランプリを獲得されている方々なので、完成度も高いなと感じました。余談にはなりますが、更衣室が面白かったです。女性しかいないはずの更衣室なのに、#コンパス部門グランプリの紅蓮さんがルチアーノのコスプレをされてているので、ふと気が付くとおじさん(キャラ)が隣にいて(笑)
スイート部門グランプリを獲得し、トロフィーが授与されたてんどんまる。さん
(てんどんまる。さんご提供画像)
──たしかにグランプリを獲得された女性の皆さんが更衣室に一緒に揃っているところを想像すると面白い状況になっていそうですね(笑)さて、ここからはニコニコについてのお話を聞かせてください。今回のニコ生審査はいかがでしたか。
てんどんまる。:
実は、高校生の時にニコ生で声真似主をやっていました。当時は歌ってみた・踊ってみたがとても流行っていたし、声真似主も結構多かったと思います。その時にニコ生をやっていたこともあり、コメントが流れて来ない時間があったとしても、一方的に喋り続けることに慣れていたのかもしれません。なので、ニコ生審査はあまり苦労することなくスタートすることができました。また、高校生当時と比べると色々な機能が追加されていて、ニコ生自体の進化をとても感じました。特に、ニコ生ゲームは他のプラットフォームにはない機能で、見てくれている方々とも楽しむことができ、とても盛り上がりました。話のネタに困った時にも助けられました。
──ニコ生審査の期間中、特に自分らしくできたと思う企画やネタはありましたか。
てんどんまる。:
「どんぐりチャレンジ」が特に私らしい企画だったかな、と思います。無料で利用できる「エモーション」であれば、ギフトとは関係なく全ユーザーに遊んでもらえるので、どんぐり(秋限定)のエモーションをみんなで一斉に送ってもらって、コメント欄に表示される「×〇〇」の数を最大いくつまで伸ばせるか、というチャレンジをして遊んでいました。1人で1度に送れるエモーションには上限があるので、みんなで協力して同じタイミングで送ることでより多い数が出せるよう、みんな一丸となってチャレンジしてました。チャレンジの結果、ニコ生審査の最終日に「どんぐり×216」を叩き出しましたね(笑)お金をかけずとも、一緒に一体感を生み出すことができるので、とても楽しかったです。
COTYの審査自体はギフトを送っていただくことが大切にはなるのですが、課金は…という方でもエモーションを「送る」ことで、その場の雰囲気に参加することができるので、この点において、エモーションは非常にいい機能だと思いました。どんぐりチャレンジをきっかけに、配信でギフトを「送る」ことのハードルを下げることもできたのではないか、と思っています。
──COTYのエントリーする部門はどのように決めましたか。
てんどんまる。:
私自身は普段、女性キャラクターしかコスプレをしないわけではなく、男性キャラクターのコスプレをすることもあるのですが、持っている衣装は女性キャラクターの方が多く、COTYと出会う前から登録していたClaps!(2次審査)も女性・女装コスプレカテゴリ「スイートサイド」で登録していたので、そのままスイート部門を選びました。男装より女装の方が多くコスプレしていますし、レパートリーも多いので、より自分らしさを表現できる部門だと思いました。
──踊ってみた動画の投稿をされていることを拝見しました。どういった経緯で投稿することになったのでしょうか。
てんどんまる。:
見つかっちゃいましたか(笑)当時は、2人のメンバーが既に決まっていて、そこに誘われて参加しました。メンバーの1人が踊ってみた経験者だったので、教えてもらいながら何度も練習を重ねていきました。コロナ期間中は仕事が在宅勤務だったので、家から出る機会が減り、当時はとても太ってました…。
実は、動画を撮影した当時と今を比べると11kgほどダイエットしたので、今もう一度「踊ってみた」にチャレンジしたいと思ってます!当時の動画は、あまりにもお腹が恥ずかしくて、あまり告知していないのですが、今は当時と比べて体が軽くなって、動けるようになったので、今「踊ってみた」をやりたい、という気持ちになっています。
──普段活動を応援してくださっている皆さんや、普段応援してくださっている皆さんへメッセージをお願いします。
てんどんまる。:
改めて、約3ヶ月にも渡る長丁場でしたが、たくさんの応援をありがとうございました。今回応援してくださった方のうち、半分以上の方がおそらく去年から応援してくださっていて、私がリベンジしたいと言っているのを1年間ずっと見ていてくださった方々だったと思います。本当に多くの方に1年間支えていただきましたし、今回のCOTYをきっかけに見つけてくださった方・応援してくださった方も増えたと感じました。
私が目指している先へ、背中を押してくださる方がとても多かったので、これからも私が全力で前を走っていきたいと思っています!これからも全力でついてきてください!
作品・ジャンルを問わず、様々なキャラクターのコスプレにチャレンジされているてんどんまる。さん
(てんどんまる。さんご提供画像)
──総合グランプリ受賞確定おめでとうございます!受賞確定となった瞬間のお気持ちはいかがでしたか?
てんどんまる。:
正直、取れるとは思っていませんでした。現地投票の1位はビター部門のさわこさん、ニコ生アンケートの1位は#コンパス部門の紅蓮さんと、私は最終審査項目の現地投票とニコ生アンケートのどちらも2位だったんです。また、当日のパフォーマンスも自信が無く、総合的に考えた上で、正直自分が総合グランプリだなんて信じられなかったです。ビックリしました。発表の瞬間は私が呼ばれていることを認識できずにいました(笑)
部門+名前の順に発表されたのですが、敗者復活戦で通過となったDr. Machanさんも同じスイート部門で参加していたこともあり、尚更認識できず、3秒くらい固まっていた気がします。
COTY2024 総合グランプリを獲得し、トロフィーが授与されたてんどんまる。さん
(てんどんまる。さんご提供画像)
──ズバリ勝因は何だったと思いますか?
てんどんまる。:
1年前から温めてきた作戦勝ちだったかなと思っています。Twitter審査、Claps審査、ニコ生審査…全て横断1位だったのですが、これはTwitter(X)のフォロワー数が勝因ではなく、SNSにおける発信力が大きいと思っています。ツイートの文章を整えたり、普段の活動のプロセスを見せることを意識していましたし、SNS関連の講座やコンサルを受けて勉強もしました。
池ハロ直前にCOTY公式アカウントからツイートされた意気込み動画は、まさに集大成だったと思っているのですが、編集したとはいえ2分間の動画はフォロワーさんでも最後まで見てもらえない長さだと思ったので、自分のアカウントでNGシーンの切り抜きを投稿しました。「ああでもない、こうでもない」と何度も撮り直しをしたプロセスを出すことで、完璧ではない/不完全でも努力している姿も見てもらえると思ったからです。
こういったSNSでの発信力や表現力が自分の武器になると思い、短期的な努力ではなく中長期的な戦略が、各審査での勝因に繋がっていると思っています。もちろん、こんなことが出来たのは、ひとえにコスプレが好きという大きな心の原動力があったからだと確信しています。
──なるほど、COTY自体は2ヶ月でしたが、準備は長かった、ということですね…!
てんどんまる。:
昨年(2022年)の池ハロのステージで負けて悔し涙を流しているので、今年こそはスイート部門でグランプリを取るぞ!というリベンジの気持ちで臨んでいました。昨年11月から1年間コツコツと頑張ってきた結果が実ったと強く思います。昨年のTwitterのフォロワー数は約3,000アカウントほどでしたが、今年(2023年)の池ハロ終了後の現在は約6,000人にフォローいただいています。なので、1年でおよそ2倍に増えて、たくさんの方に見ていただき、支えていただいたと思いますし、たくさんコスプレをしてきた実績としても数値に現れているのかと思います。
──長い戦いだったと思いますが、グランプリ決定戦のステージにおける勝因は何だったと思いますか?
てんどんまる。:
きちんと自分の言葉で「コスプレの楽しさ」を伝えられたことだと思っています。リアル感を出したかったので、その場で自分の口で話すということにこだわりました。台本を一言一句までは覚えずに臨んだため、緊張でかなり端折ってしまいましたが…(笑)また、私を知らない人も観て楽しんでいただけるパフォーマンスにしたかったので、ステージでのダンスも頑張りました。審査員の皆さんにはその点を評価していただけたのだと思います。
COTY2024 総合グランプリ決定戦のステージでダンスパフォーマンスを披露するてんどんまる。さん
(てんどんまる。さんご提供画像)
──「ウマ娘」への作品への愛を評価していただけたのではないかとも思ったのですが、いかがでしょうか。
てんどんまる。:
それももちろんあると思います。実は、違う衣装にしようかな、認知度の高いキャラクターにしようかな、など色々悩んだのですが、昨年の池ハロのステージと全く同じ衣装で臨んだのは、どうしても最推しのこのキャラクター(メイショウドトウ)に、このハロウィンの衣装でトロフィーを持たせたい、このキャラクターで勝負したいという思いが強かったです。
──なるほど、キャラクター愛が強かったのですね!素敵なお話をありがとうございます。少し話は変わりまして、総合グランプリを獲得されたてんどんまる。さんは1年間、コスプレイヤーの顔として活躍の場がたくさんあると思うのですが、どんなことを頑張りたいですか?
てんどんまる。:
ステージで「"楽しい"の輪を広げていきたい」と話した通り、「”楽しい”の輪を広げていく」ための活動に注力したいと思っています。MCをさせていただく機会があるので、写真では伝わらない「動きのある楽しさ」を伝えられると思います。写真は決め顔がほとんどで、わいわいとした楽しさが伝わりにくい部分もあると思うのですが、ステージで喋ることで写真で表現できない「楽しさ」も伝えたいです。
また、私がCOTYに参加したのは、2年前のある出場者のステージでの写真を見たことがきっかけでした。今度は自分がその立場になりたいと思っています。実は、シャイニー部門グランプリのさくらさんは私の去年のステージをきっかけに、今年COTYにエントリーしてくださり、グランプリを獲得されました。
COTYへのエントリーにハードルを感じる方も多いと思います。特にコスプレにおいては「みんな違って、みんないい」という趣味/文化で、本来優劣をつけるものではないので、そんなコンテスト自体に抵抗がある方もいるかとは思います。なので、「考え方を変えて、楽しんだもん勝ち」という雰囲気/イメージを作ることができたらいいなぁと思っています。楽しみたいという一歩を踏み出した人の背中を、今度は私が押してあげたいです。色んな人の背中を押して、応援したいと思っています。新しい才能を見出す、というのが今回のCOTYのコンセプトだったので、今度はまた新しい世代のコスプレイヤーさんにどんどんステージに立ってもらって、「楽しい、悔しい」といった気持ちを味わってもらいたいです。なので、次回のCOTYにエントリーしてくださるコスプレイヤーさんが増えるよう、これまで以上にコスプレを楽しみ、イベントへの参加やSNSでの発信を積極的に活動していきたいです。
──来年(2024年)のCOTY開催はまだ分かりませんが、ぜひ来年エントリーを検討しているコスプレイヤーさんへメッセージをお願いします。
てんどんまる。:
私がコスプレを始めた10年前は、こんなに大きなステージに立っていると思ってもいなかったし、コンテストに出たいとも思っていませんでした。いつチャンスがあるか分からないし、どこに「楽しい」が落ちているかも分かりません。ふとしたところに「面白い・楽しい」が落ちていて、私はそれをTwitterで見かけてこのコンテストに足を踏み入れました。今はそういった情報を知る機会が増えていると思います。
私はこれから「楽しさ」をたくさん発信していきますし、コスプレを始めたばかりの人は色んな人が夢中になっている「楽しさ」を見てほしいです。ウィッグを作ること、ステージに立つこと、衣装を作ること、などなど「楽しい」は人それぞれです。ぜひTwitterなどで見つけて自分の中で師匠のような人や、目標を見つけてみてほしいです。始めたばかりだからエントリー資格がないなんてことはありません。記念受験的なところから始めてみてもいいと思うので、まずはぜひエントリーしてみてください!
いかがでしたか。長い期間努力され、キャラクター愛を貫き通し、見事スイート部門のグランプリと、総合グランプリを勝ち抜いたことが伝わってくるインタビューでした。また、総合グランプリ受賞者としての今後のビジョンを明確にお持ちですので、今後の活躍が益々楽しみになりました。これからも「ウマ娘」という作品の素晴らしさを伝えてくれるお一人として、また、今年COTYにチャレンジするコスプレイヤーの皆さんの後押しをして、たくさんのコスプレイヤーのいいところを発信していってくれる、「コスプレイヤーの顔」としての活躍を期待したいと思います。ぜひてんどんまる。さんのフォローもよろしくお願いします。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!Cosplayer Interviewの記事はまだまだ続きます。ぜひ次回号もお楽しみに!
2024年1月18日(木) 発行
インタビュアー:毬栗 楓、真野 翔(♪ミュツタカ♪)
執筆:真野 翔(♪ミュツタカ♪)
撮影:ふわっふう(てんどんまる。さんご提供画像除く)
発行:ニコニコサポーターズSmileSコスプレ部
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