十月一日、イランがイスラエルに百八十一発のミサイルによる攻撃を実施した。
 イランは、この三カ月の間、同盟勢力であるイスラム組織ハマス、シーア派武装組織ヒズボラと共に世界的に大恥をかかされてきた。イスラエルは七月にハマス最高幹部イスマイル・ハニヤ師をイランの首都テヘランで爆殺。九月二十七日には、ヒズボラの最高指導者ハッサン・ナスララ師を殺害した。ナスララ師は、レバノンの首都ベイルート南部の地下約二十メートルに潜んでいたが、イスラエル軍のバンカーバスター(地中貫通爆弾)の連射によって殺されている。この攻撃で、ヒズボラをサポートしていたイランの軍事組織イスラム革命防衛隊の幹部も死亡した。 
週刊文春デジタル