真田広之がエミー賞を受賞した。プロデューサーでもある真田は、自身が育った京都から時代劇のスタッフを招いている。それだけ真田は京都の時代劇スタッフたちの力を信頼しているし、またスタッフたちも真田に惚れ込んでいるということだ。実際、真田と仕事をしたことのある京都のベテランスタッフたちと話をすると、「ヒロユキはなあ――」と、誰もが目を細めながら嬉しそうに真田との思い出話を語る。両者の絆は強い。
真田は若い頃から京都の現場で名匠、名工、名優たちから時代劇の何たるかを学び、時代劇俳優としての表現力を身につけた。いわば、時代劇百年の蓄積がその肉体には刻み込まれているということだ。つまり今回の受賞は、真田を介して日本の時代劇表現がハリウッドにその力を証明してのけたと言うことができる。
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