かつて“愛子天皇”誕生への道筋を示したその人は、徹底したリアリストだった。
「本当なら愛子天皇にするのが望ましい。ただ、いま女性天皇の議論を持ち出すのは現実的ではない。愛子天皇にするのは難しい」
九月十三日に九十五歳で死去した、元最高裁判事の園部逸夫氏。女性・女系天皇容認の報告書をまとめた「皇室典範に関する有識者会議」で座長代理を務め、その後も女性天皇容認論のけん引役となった人物だ。その園部氏は約五年前、小誌記者の取材に応じていた。当時の“秘蔵メモ”を繙(ひもと)く。
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