とうとうこの日が来た。カマラ・ハリス副大統領とトランプ前大統領のテレビ討論会だ。
 ABCテレビが主催するこの討論会をトランプはずっと拒んでいた。ヨボヨボのバイデンより20歳も若い元検事ハリスの追及に勝てる自信が無かったのだろう。でも、ついに観念してフィラデルフィアの米国憲法センターの会場に現れた。
 最初の質問は「有権者が最も関心のある」経済についての具体的なプランは何か。
 カマラ・ハリスは中間層救済案を開陳。ついでに「でも私の対立候補(トランプ)は日用品に20%課税するそうですよ」とトランプを挑発した。
 トランプは乗せられて「違う。私がやるのは輸入品に対する関税で、輸出国に課するものだ」と反論。これは嘘。 
週刊文春デジタル