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春日太一の木曜邦画劇場 第599回「無実を証かす社会派映画ではない。怪優だらけの地獄の迷宮のようだ!」『遠い明日』

2024/09/12 05:00 投稿

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  • コラム
  • 春日太一
 今回は『遠い明日』を取り上げる。前回の『櫛の火』に続き、田中収プロデューサー&神代(くましろ)辰巳監督による東宝作品だ。そして、またしても「よくこれを東宝で作れたな――」と驚く内容になっている。
 幼い頃に死んだと聞かされていた父親が、実は殺人犯として服役中と知った青年・明(三浦友和)が事件のあった北九州へ赴くところから、物語は始まる。真相を探るべく証言者たちを訪ねてまわる明には謎の妨害が相次いだ。やがて父親の無実を確信、再審請求に向け活動を開始する。 

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