今回は『人間魚雷回天』を取り上げる。前回の『戦艦大和』と同様、新東宝が大蔵貢社長による復古的な戦争映画を作るようになる以前の、反戦メッセージの強い作品だ。
回天とは太平洋戦争中に軍が開発した魚雷だ。だが、それは尋常ならざる兵器だった。
兵が一人で乗り込んで自ら操縦し、敵艦へと突っ込んでいくのだ。つまり、海の特攻隊といえる存在で、そのために「人間魚雷」と呼ばれた。
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