あー、海なんて何年行ってないだろう。
海が見える街、海が近い街での落語会、なんて仕事は行ってますからね。見ちゃいるんですよ、海は。移動の列車や飛行機の窓からだって見えるしさ。けど、海そのものには行ってない。砂浜を歩いた記憶なんざ、はるか忘却の彼方でござんす。
海を、浜を舞台にした落語は演(や)ってるんですがね。いや『芝浜』じゃないっスよ。古典落語の大ネタ、名作じゃないスか。出来ません出来ません、持ちネタにありません。演ってるのは『母恋いくらげ』って自作の落語です。他愛ない噺ですが、お聴き頂ける機会があったら、どうぞお付き合いくださいな。
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