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春日太一の木曜邦画劇場 第593回「怪人の加藤、将門の怨霊よりも強烈な勝新・渋沢栄一の存在感!」『帝都物語』

2024/08/28 07:00 投稿

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  • コラム
  • 春日太一
 新しい一万円札が発行され、世間にも出回るようになった。
 ただ、新一万円札を手にして「あれ、渋沢栄一ってこういう顔だったか――」と拍子抜けした人もいるかもしれない。大河ドラマ『青天を衝け』を観ていた人からすると、吉沢亮の「爽やかなイケメン」のイメージがあっただろう。また、一部の映画ファンは、もっと威厳のある肖像を印象づけられていたかもしれない。
 というのも、今回取り上げる『帝都物語』に登場する渋沢栄一のインパクトがあまりに大きいためだ。この映画を観た人にとっては、「これこそ渋沢栄一」という強烈な印象が、脳裏から離れることはなかったのではないだろうか。 

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