この間、私のラジオで「カップヌードル」の話になりまして。
 一九七一年に発売されたそうですが、楽屋で師匠に勧められて初めて口にしたときの衝撃は忘れられません。「この世にこんな美味しいものがあるのか」と驚愕しました。プラスチックのフォークがついているのがまたオシャレでね。
 これが成功の味や、これをいつでも食べれるように頑張ろうと誓ったものです。
 あれから五十三年。おかげさまで好きなだけ食べれるようになりました。今ではいろんな味が出てますけど、私はやっぱりあの白地に赤い文字のオリジナルが好きですね。それもちょっと小さいサイズ(「カップヌードル ミニ」)のがよくて、私はあれを一度に三つ食べるんです。
 セレブでしょ?
 ご麺あそばせ。 
週刊文春デジタル