いま、東京の街はどこもかしこも建設ラッシュの真っ最中だ。なかでも大規模工事で、街の風景と人の流れが、わずか一週間で激変するのが渋谷と新宿だ。
新宿西口広場にぽっかり開いた穴を上空から映し、『日曜美術館』は建築家、坂倉準三の特集を始めた。
坂倉準三。二〇世紀を代表する建築家、ル・コルビュジエに師事。幾つもの鉄道が交わる渋谷駅周辺の再開発を試みる。
まずは東急会館。駅とデパート、劇場による初の複合施設だ。さらに東急文化会館。文化会館上階にはプラネタリウムがあり、一階は大型映画館の渋谷パンテオン。小学生の私はワクワク、至福感に包まれた。
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