「ガキだよね」
 法廷に検事の罵倒が響いた。
 犯人隠避教唆罪で有罪が確定した元弁護士が違法な取り調べを受けたとして国に損害賠償を求めた訴訟。その取り調べ映像が一月十八日、民事訴訟としては異例ながら法廷で再生され、その後弁護団により、YouTubeにもアップされた。
「元弁護士の江口大和氏は黙秘権を行使したのに、起訴されるまで五十六時間の取り調べを受けた。これが黙秘権の侵害に当たるとして訴えています。取り調べの録音・録画映像が再生されることは刑事事件ではままあることですが、民事訴訟ではかなり異例です」(司法担当記者) 
週刊文春デジタル