台湾総統選挙の投開票が一月十三日に行われ、民進党候補の頼清徳副総統(64)が国民党候補の侯友宜氏、民衆党候補の柯文哲氏を抑えて勝利を掴んだ。台湾で八年ごとに政権交代が起きるジンクスを打ち破り、直接選挙の総統としては李登輝氏、蔡英文氏らに続く五人目の指導者となる。
頼氏はエリートと庶民派の二つの顔を持つ。台湾大学で学び、米ハーバード大学で公衆衛生の修士号を取り、台湾に戻って政治運動に身を投じた。民進党で早い段階から「未来の総統」と認められ、台南市長を二期務め、行政院長(首相)を歴任。完璧すぎるほどの経歴を誇る。
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