いよいよ十一月二十七日、最新刊『鬼の筆 戦後最大の脚本家・橋本忍の栄光と挫折』が発売される。
これは、名脚本家・橋本忍の生涯を追った評伝だ。当人への計九回、約二十時間のインタビュー、没後に発見された門外不出の創作ノート、周辺人物への取材などから、創作の裏側を詳らかにした。
そこで今回は、橋本の代表作『砂の器』を取り上げる。
『砂の器』といえば、「お遍路姿で旅をする父と子」を思い浮かべる方が多いだろう。『鬼の筆』でも、表紙として大きく使っている。
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