円相場が一時、一ドル=百五十円台まで下落するなど、金融緩和の弊害が目立つ。日米の金融政策の違いによる円安進行だけに、物価上昇を懸念する経済界からは、日銀に本格的な出口戦略(マイナス金利解除を含む金利引き上げ)を求める声も強くなっている。
「ネックは、大量の国債保有です。国債の残高は過去最高の五百八十一兆円余りに達している。長期金利の上昇(国債価格の低下)に伴い、十七年ぶりに含み損(千五百七十一億円)が発生しました」(日銀関係者)
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