仕事場では「昼行燈」と同僚や上司から蔑まれ、家に帰れば「ムコ殿」と姑に名前すら呼んでもらえずイビられる。そんな一見うだつの上がらない中年男が、裏に回れば凄腕の殺し屋として大活躍。それが、藤田まことの演じてきた同心・中村主水(もんど)である。
長らく「必殺」の代名詞であり続けた主水がテレビシリーズ『必殺仕置人』で誕生して、今年で五十年になる。そこで今回は「必殺」シリーズ劇場版の第三作『必殺!III 裏か表か』を取り上げたい。
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