山口達也の退所で幕引きにはならない。被害者は山口がMCを務めるEテレのバラエティ番組「Rの法則」の出演者だった。山口以外のレギュラーは全員未成年という特殊な環境で、何が起きていたのか。ひとつ言えることがある。事件は起こるべくして起こったのだ。
「出演タレントは、山口達也以外はすべて十代の男女。業界では“合コン番組”、“出会い系番組”と揶揄されていて、実際に出演者同士で何組もカップルが出来ています。当初はAKB48や乃木坂46のメンバーも出演していましたが、“風紀が緩すぎる”と番組から撤退したと言われている。芸能事務所としては、なるべくタレントを出演させたくない番組の一つでした」
芸能事務所関係者がそう語るのは、山口と被害者の女子高生Aさん(17)を繋ぐ“接点”となったNHK・Eテレのバラエティ番組『Rの法則』である。
『Rの法則』は、十代の若者、とくに女子高生が興味を持つテーマを、「R’s(アールズ)」と呼ばれるやはり十代の番組出演者たちが街に出てリサーチし、その内容をもとにスタジオでトークを繰り広げる「教養バラエティ番組」。
「R’sは二十歳になったらメンバーを卒業するというシステムで、十代のジャニーズJr.や女性タレントなどで構成されていました」(同前)
山口は二〇一一年の番組スタート時からMCを務め、Aさんは「R’s」のメンバーだった。
『Rの法則』(Eテレ4月19日放送回) 禁無断転載
「服を脱がされそうになった」
事件は二月十二日の夜九時すぎ、山口の自宅である六本木の高級タワーマンションの一室で起きた。
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