小学校の修学旅行の時に、いつもと違う友達の素顔が見れて良かったっていうか、危なかったっていうか、な話があります。

 その子は親が霊能力者っていうかなり変わった環境だったけど、いつもはすごく普通の子だった。それが、寝る前に一人外に出て、お札がついてるようなストラップを握って別の友達の名前を連呼してる。

 「一日の穢れはこれでその子に移る」って教えてくれました。

 元々、いじめっ子みたいな子の名前を呼んでいたし、その時は、(子供だったからか)「へー」ぐらいにしか思ってなかったけど、名前を呼ばれた子は、その前後からどんどん憔悴してっていつの間にか不登校になってった。

 あれはマジで怖かったし、いつもニコニコしているその子のことは絶対、馬鹿にしたりしないようにした。