子供の頃の話ですが、「緑のおばさん」のことが頭にこびりついて離れません。

 緑のおばさんは、通学路の中で横断歩道を誘導してくれるおばさんですが、私の学校の緑のおばさんは優しい感じの人でよく覚えているんですが、そのおばさんが、


 突如、全然、違う人になった記憶があります。


 いつも「おはよう」と声かけてくれるおばさんがかなり陰気で何もしゃべらない人になって、何にせよ、

 顔も全然違う。

 さらに、それに皆、気づいていない。

 「変わったよね?」と言っても「は?」みたいな感じ。で、それが20年前の話なんですけども、あれは一体、何だったのだろう? 
 あの優しいおばさんはどこに行ったんだろう、といつも思います。