職業にまつわる恐怖体験談 引っ越し 東京都 K・Sさん
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アルバイト情報誌でよくある引っ越し作業ですが、実はいろんな種類があって、「差し押さえ物件の強制撤去」という仕事もあります。
そのバイトをしていたんですが、大体、弁護士と鍵師と信じられないぐらい大量のバイト(すぐに作業を終わらすため)と共に向かい、鍵師がドアを開き、弁護士が中の人と交渉、交渉中にモノを一気に運び出す、そんな流れです。
1LDKぐらいの大きさでも20人ぐらいの作業員が向かうわけです。バイトとしても1日3件とかできて、日給にしたら普通よりも稼げるので既に200件以上、そのバイトをやっているのですが、一同、本当に命の危険を感じた出来事があります。
いつも通り、弁護士と鍵師と15人ぐらいの作業員で向かったビルの一室があったのですが・・・、鍵は開いていて、中には人がいない。
しかもモノは全部、無い。ガランとしている。
強制撤去なので、既に夜逃げ済みとかでこういうことは珍しくなかったのですが、中に皆が入った途端、2人が急に倒れた。
2人同時で、えっえっと思っていたらさらに1人倒れて、なんだこれ、とみんな戸惑う。と、部屋の中を見ると中心にある柱に梵字のような変な赤い文字が書かれているお札が張ってある。
普通に気持ち悪かったのですが、それを一人の作業員がピっと取ったんですが、それでもさらに1人が倒れました。
結局、やることは無いのでその現場はバイトのチーフと弁護士を残してすぐに撤収(こういう場合でも1現場分の給料は出る)となったんですが、普通、こういう場合はラッキーなのに、もうその日はなんか気持ち悪くてしょうがなかったですね。
ちなみに救急車で運ばれていった倒れた人らがどうなったかは知りません。
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