【大山くまお(おおやま・くまお)】
 フリーライター、編集、名言ハンター、中日ドラゴンズファン。単著に『名言力』(ソフトバンク新書)、『平成の名言200』(宝島SUGOI文庫)。

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 今、出版の世界では「あるあるブーム」。好評につきパート2まで発売された『野球部あるある』(白夜書房)を筆頭に、『吹奏楽部あるある』(白夜書房)、『サッカーあるある』(宝島社)、ジャニーズファンの生態を描いた『ジャニヲタあるある』(アスペクト)に『書店員あるある』(廣済堂出版)などというマニアックなものまで目白押しだ。

 そのなかで「ムムッ」と思ったのが『カープあるある』(アスペクト)。その名の通り、載っているのは広島カープのあるあるネタのみ。そんな本売れるの? と思ったら、これが中国地方を中心にバカ売れしているのだという。万年Bクラス球団のくせに……!(失礼)

 どう考えても、ここで一発「ドラゴンズあるある」が欲しいじゃないですか! うまくいけば書籍化だって可能でしょう。2012年の観客動員数はカープが158万9000人ですが、ドラゴンズはそれをはるかに上回る208万人! 広島市の人口が118万人に対して、名古屋市の人口は226万7000人! 『カープあるある』より売れる可能性はたっぷりあるということです!

 そこで、まったく「あるある」に関しては素人の不肖くまおが、おそるおそるではありますが「ドラゴンズあるある」を作ってみました。笑っていただければ幸いです……。

名古屋市民は中日新聞をとるのが当たり前
 意外と東海地方以外の方には知られていませんが、中日ドラゴンズの親会社・中日新聞の東海地方での影響力は絶大です。特に名古屋市内の新聞世帯到達率は中日新聞が85.6%という驚異の数字を叩きだしています(2001年調べ)。生まれたときから大本営・中日新聞から発せられるドラゴンズ情報をたっぷり浴びた名古屋市民がドラゴンズファンにならないわけがないのです。

とにかく巨人にさえ勝てればいい
 ドラゴンズ関係者、ドラゴンズファンの打倒巨人!の思いは人一倍強いものがあります。親会社がライバル同士なのも大きく関係していますが、巨人のV9時代は万年2位に甘んじ、“国民的行事”10.8決戦では惜敗、2012年のCSでも3連勝と追い詰めながら3連敗をくらってしまうという憎き宿敵なのです。あー、もう書いててイライラしてきた! 来年こそは巨人を倒して優勝だ!