(フリーライター/渋井哲也)
今回の総選挙、私の中ではいまいち盛り上がりに欠けている。選挙は、マスコミ人にとってみれば、祭りであり、一種の興奮状態になる時期でもある。私も新聞社にいたときから、直接的に選挙を取材しなくても、なぜかワクワクしていることが多かった。今回は都知事選とのダブル選挙でもある。注目すべき選挙のはずなのに....
今回の総選挙、私の中ではいまいち盛り上がりに欠けている。選挙は、マスコミ人にとってみれば、祭りであり、一種の興奮状態になる時期でもある。私も新聞社にいたときから、直接的に選挙を取材しなくても、なぜかワクワクしていることが多かった。今回は都知事選とのダブル選挙でもある。注目すべき選挙のはずなのに....
1993年6月18日夜。私は、まだ入社したばかりの新聞社内でNHKを見ていた。宮澤喜一内閣の不信任決議案をめぐって、自民党内の造反議員が何人でるかが焦点だった。1955年に、右派と左派が分裂していた社会党が再統一を果たし、それに危機感をもった保守側の日本民主党と自由党が統一して自由民主党が出来た。このときからずっと自民党が政権を握って来た。私が産まれた1969年以降、ずっと自民党が与党だったのが日本の政治だった。その体制が崩れようとしていた時だった。
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