LA-NY-Tokyoとこの先旅が続くのでピアノの練習の後は綿密に湿布をする。腕の内側を特に。過度な練習を集中してやった後は手首や腕や肩が熱を持つので小まめに冷やすに限る。冷やしー温める。旅に出る前に洗濯を済ませようと2時間コースを設定。結局パッキングをしながらそれくらいは起きてるだろうと思って。しかし終わったのが夜中の2時過ぎ。朝起きるのが4時なので流石にきついが残りご飯をお粥にして食べる。お腹が膨らむと眠たくなる。寝ているのか寝てないのかわからない状態で1時間ちょっと。でも意外にスッキリ。5時に家を出てJFKへ。
空が闇から朝へ変わる時間に向かう空港への道が好きだ。高速から見る空は始まりのエネルギーの色合いの鮮やかなオレンジ色。空港は通勤客たちでごった返しでいた。ぴは少し興奮してはいるが基本新しいバッグの中でむにゃむにゃ寝言を言って丸くなっている。キーボードとぴちゃん、スーツケースにバックパック。いつもと同じにチェックインし、ゲートの近くへ。
少ししか眠れなかったせいか、離陸する手前で夢を見る。合間に薄目を開けたらその時はまだ滑走路だったはずなのに2度目目覚めるとすっかり雲の上の安定飛行。ターキーサンドイッチと炭酸水を食し、携帯のゲームをしながらあっという間にデンバー上空に。色々やりたい仕事もあったけれど今日はゲームーうつろうつろーゲームー食事ーうつろうつろートイレーゲームーうつろうつろで、あっという間に着陸まで後2時間弱に。
到着前に一杯のコーヒーで意識をシャキッとさせて着陸。ぴは「え?」一瞬顔をもたげるものの「あ、またいつもの着陸か。多分カリフォルニアよね」とすぐに丸まるなんと旅慣れたことか。僕といえば長袖を着込んできたもののLAはまだ夏真っ盛りだった。荷物を受け取りギラギラ太陽の下ウーバーを呼び友達の家へ向かう。
目まぐるしいが渋滞も束の間、気がついたら懐かしいLAの日差しを浴びながらプールサイドで昼寝をしていた。ぴはトーマスという猫と友達になってプールサイドで追っかけっこをしている。数えると1、2、3、4、5。犬と猫が5匹もいる。僕はそれを確認するとまた俄か睡眠の淵へと落ちていった。
ぴは今夜はここに泊まる。可愛い子には旅を。僕はいつもの友達の家へ。明日は打ち合わせやらリサーチやら色々忙しい。なので今夜はしばし友達の家で大江屋レシピ出前編だ。トマトをベースにソースを作る。ひき肉、パクチー、にんにく、玉ねぎ、マッシュルーム、セロリ、トマト、デイル、、、、。赤ワインを最後に振り掛けて沸騰させて火を消す。調理はインプロビゼーション。一気に眠気もぶっ飛ぶ。
近くの教会の鐘が鳴る。そういえば今日知った。LAXはラックスではないそうだ。エルエイエックス!
文・写真 大江千里 (C) senri oe ,PND records 2018
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