-
文豪ストレイドッグス 第5シーズン天空カジノで摘発された硬貨型爆弾。 その1枚が街で爆発し、混乱の中で終末が幕を開けた。 卑劣なる賊の名は――《武装探偵社》。 《天人五衰》の張り巡らせた醜悪な罠に掛かった中島敦たちは、 現実を改変する「頁」の力によって、 世界中から誹りを受けるテロリスト集団へと顛落していた。 軍警最強の特殊部隊《猟犬》は、 その身を社会へと捧げた信念と代償のもとに獲物を追い、 千々に喰いちぎる。 そして、彼らが隊長・福地桜痴は、新時代のテロに対抗すべく 超国家的武装警備部隊「人類軍」の蜂起を促すのだった。 敦は、仲間と共にない心細さにかられながらも直走る。 倒けつ転びつ、哀れなる迷い犬の走る路に希望の種は撒かれていた。 探偵社の礎そのものたる福沢諭吉と江戸川乱歩、 〝魔人〟フョードルの策謀を見極めるべく 自ら監獄に収監された太宰治も、反撃の機会を伺う。 《天人五衰》の目論む国家消滅まで、残された時間は6日。 それまでに、彼らの手にある「頁」を奪い、 まだ見ぬ首領・神威を倒すことができるのだろうか? 「これが、あなたの生きる路か……」 ついに明らかになる、黒幕の正体。 交わる友と友、過去と現在。すべては、未来のために――。
-
文豪ストレイドッグス 第4シーズン「君たち探偵社は、国の誇りだ」 ポートマフィアとの共闘のもと《死の家の鼠》が謀る 「共喰い」作戦を制してから、およそ一ヶ月。 武装探偵社は、安全貢献の最高勲章たる 祓魔梓弓章を授かり、国を挙げて讃えられることとなった。 そこへ舞い込む、政府からの緊急要請。 4件にわたる若手議員の殺害事件は、六道輪廻の最高位たる 天人が死の間際に表す5つの兆候に見立てられていた。 武装探偵社は、残る1件を未然に防ぐべく立ち上がる。 「一同全力を挙げ、凶賊の企みを阻止せよ」 だがそれは、たしかに捕らえたはずの 狡猾なる〝魔人〟フョードルが仕掛けた罠だった――!! 彼らが掲げる「正義」に疑惑を抱く政府の役人。 牙をむく軍警最強の特殊部隊《猟犬》。 破滅への引導を渡すべく跋扈する《天人五衰》。 栄光から一転、人々から謗られる身となった武装探偵社に 次々と襲い掛かる新たな敵、そして、底なしの絶望……。 散り散りになる仲間たち。 果たして中島敦は、 この未曾有の危機を乗り越えることができるのだろうか? 光なき、戦いの幕が上がる――。
-
バジリスク-甲賀忍法帖-「二人手をたずさえて、両家を縛る宿怨の鎖を断ち切ろう」 四百年の永きにわたる甲賀と伊賀の宿怨を断ち切り、 共に生きることを誓い合う甲賀の弦之介と伊賀の朧。 しかし、愛し合う二人は、殺し合う運命にあった…… 慶長十九年。齢七十三歳の家康は悩んでいた。 暗愚の兄・竹千代か、聡明な弟・国千代か? 混乱を極める徳川三代将軍の世継ぎ問題に決着をつけるため、 甲賀を国千代派、伊賀を竹千代として忍法の二大宗家を相争わせ、 それぞれの精鋭十人対十人の忍法殺戮合戦の結果、 どちらか生き残ったほうにそれを賭けるという厳命を下した。 先代服部半蔵との間に交わされた「不戦の約定」が解かれ、 手綱を解かれた猟犬のごとく、怨敵に挑んでゆく忍者達! 己の肉体こそが最大の武器! 人知を超えた秘術をもった、個性溢るる忍びの面々。 老若男女二十人二十色、超人奇人が相乱れ、 秘術の限りを尽くして繰り広げられる忍法争いがいま始まる!! 凄惨な戦いの果てに、一人、また一人と失われていく仲間達…… 勝つのは甲賀か、伊賀か? 果たして、生き残るのは一体誰なのか!? そして弦之介と朧、引き裂かれた二人の愛の行方は……?