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AYAKA ‐あやか‐八凪幸人は、本土の児童養護施設で育った少年だったが、ある時亡き父の弟子であるという傍若無人な青年・沙川 尽義がやってきて、幸人を故郷である綾ヵ島に連れ出してしまう。 七つの島が連なる綾ヵ島は、火と水の龍の伝説が色濃く伝えられ、「ミタマ」と呼ばれる不思議な存在が当たり前 のように生息する奇妙な島だった。 幸人は、綾ヵ島の調和を守る仙人であったという父の三人の弟子たちと関わりながら綾ヵ島で暮らし始める。だが 尽義の二人の兄弟子である鞍馬春秋と伊吹朱の間には深い確執があった。 調和の崩れ始めた「あやかい」島で、幸人が直面する真実とは——
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迷宮ブラックカンパニー「働きたくない!」 その想いから努力を重ね、不労所得で「セレブプロニート」になった二ノ宮キンジ。 死ぬまで怠惰に暮らす決意をした矢先……なんの因果か異世界転移! 辿り着いたのは「迷宮が職場」の超ブラック企業だった。 優雅な生活は一変し、かつて「ダンジョン」と呼ばれた鉱山で ひたすら肉体労働させられ血の汗と涙を流す日々。 過酷な現場、長時間労働、低賃金。 さらには上司のパワハラ、洗脳、やりがい搾取。 さんざん見下していた「社畜」ライフを送ることになってしまう。 それでもキンジは諦めない! 最高のニート生活を取り戻すため、 時に手段を選ばず、時に悪知恵を駆使してしぶとく成り上がろうとするのだが……!? これは、唯我独尊な超外道青年による不撓不屈の物語。 「異世界迷宮」×「ブラック企業」の社畜的ファンタジー、開幕!
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無限の住人-IMMORTAL-武士というものがまだ存在していた江戸の世——。 百人斬りと呼ばれた【不死身】の男がいた。 その男の名は「万次」。 万次は、父母を殺され復讐を誓う少女「凜」と出会う。 凜は万次に、復讐の旅の用心棒になってくれないかと言う。 初めは断る万次だが、凜に亡くした妹の面影を見た。 一人では危うい凜の姿に、仕方なく手を貸すことに決める。 しかし凜の仇は、剣の道を極めんとする集団——逸刀流。 それは、不死身の万次すら追いつめる凄絶な死闘の始まりを 意味していた。