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最果てのパラディン 鉄錆の山の王死者の街を出てから二年が経ち、ウィルは数えで17歳になっていた。 領主として「灯火の河港(トーチ・ポート)」を発展させ、徐々に「獣の森(ビースト・ウッズ)」には人々営みと笑顔が戻ってきた。 しかし、季節外れの花が咲き乱れ、森の異常が発覚する。この問題を解決するべく森の奥に向かったウィルたちは、森の王から不吉な予言を受ける。 「鉄錆の山脈に、“黒き災いの火”が起こる。火は燃え広がり、あるいは、この地の全てを焼きつくすであろう」 滅びしドワーフの都である「鉄錆山脈(てつさびさんみゃく)」に眠る災いとは…!? 新たな出会いと共に再びウィルたちの冒険が始まる!
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最果てのパラディンかつて滅びた死者の街―― 人里離れたこの地に一人の生きた子供、ウィルがいた。 少年を育てるのは三人の不死者(アンデッド)。 豪快な骸骨の剣士のブラッド。淑やかな神官ミイラのマリー。偏屈な魔法使いの幽霊のガス。 彼ら三人に教えを受け、愛を注がれ少年は育てられる。 そしていつしか少年は一つの疑念を抱く。 「……この『僕』って、何者なんだ?」 ウィルにより解き明かされる最果ての街に秘められた不死者(アンデッド)たちの抱える謎。 善なる神々の愛と慈悲。 悪なる神々の偏執と狂気。 ――その全てを知る時、少年は聖騎士(パラディン)への道を歩みだす。