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きのこいぬ絵本作家の⼣闇ほたるは、愛犬・はなこを亡くした。 何もできなかった⾃分を悔やんでも悔やみきれない、暗くて深い悲しみの底にいた。 そんなある⽇、庭の雪柳の下にまピンク⾊のきのこが⽣えていることに気づく。 彼がぼんやり眺めていると、それは突然動き出し、しっぽをぶんぶん振って寄ってくる。 「きのこの…⽝︖」 疑問に思いながらも、この謎の⽣きもの<きのこいぬ>と⼀緒に暮らすことに。 すると、描いちゃいけないところにお絵かきして、メロンパンもたこ焼きも全部⾷べちゃって、 散らかし放題気まま放題。だけど、とぼけた様⼦がなんだか憎めない。 幼なじみの編集者こまこちゃんやきのこ研究所の⽮良くんたちも巻き込んだ、 きのこいぬと過ごす毎⽇は、少しずつほたるの表情を変えていく。 いろいろ謎すぎるきのこいぬとほたるとみんなの、いっしょにいるとなんだか楽しい笑える⽇々を描く、 ちょこっと不思議ほんわかアニメーション。
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TVアニメ「いつだって僕らの恋は10センチだった。」桜丘高校の入学式。合田美桜と芹沢春輝は桜の樹の下で出会う。 「美しい桜って書いて、美桜」 「俺は春輝。春が輝く」 春生まれの二人は親近感を覚える。 それ以来、気づいたらお互い目で追うようになっていた。 美術部の美桜は大人しく、映画研究部の春輝は快活で周りにはいつも誰かがいた。 二人は全く違うタイプだが、いつの間にか一緒に下校する仲になっていた。 付き合っていると勘違いされることもあるが、ずっと友達以上恋人未満の関係。 本当はお互いに「好き」という気持ちを抱えながら─。 いつも帰り道に寄る高台の階段に腰をかける二人。 「春輝君って、好きな人とか、いる?」 思わず聞いてしまった美桜に答える春輝。 「好きなやつ、いるよ。…美桜は?」 二人のその手の距離は10センチ。 たった10センチなのに、その距離が縮まらない─。