-
嘆きの亡霊は引退したい 第2クールトレジャーハンターになろうぜ目指すはただひとつ、世界最強の英雄だかつてそんな誓いを交わした六人の中でひとりだけ圧倒的に才能がなかった少年がいた。ある日挫折を口にした彼に、幼馴染は言った。「クライ、お前、特に役割ないんだからリーダーやれよ」才能があり過ぎる怪物達(=幼馴染達)で結成されたパーティ《嘆きの亡霊(ルビ:ストレンジ・グリーフ)》は数年にしてその名を帝都中に轟かせ、そのてっぺんに据えられた彼はあれよあれよという間に最強パーティのリーダーとして祭り上げられた。跳ね上がる周囲からの期待により彼の言動はいつだって勘違いされ、事態は予想もしない展開に…。これは、最強パーティのリーダーにして最強のクランマスターとして名を馳せるクライ・アンドリヒの栄光と苦悩に満ちた英雄譚である! -
終末のハーレム時は近未来――2040年の日本・東京。 ある難病に侵された青年・怜人は幼なじみの絵理沙と再開を誓い、 病を治すため“コールドスリープ”することに。 5年後に目を醒ますと、世界は大きな変貌を遂げていた。 MK(Male Killer)ウイルスによって地球上の99.9%の男性が死滅。 地上波5人の男に対して50億の女性が存在する、超ハーレムとなっていた。 MKウイルスへの抵抗力を持つ男性“ナンバーズ”は、わずか5人。 その1人である怜人は、残された女性たちと人類の存続のため “メイティング”することを求められる。 パンデミック後の世界に待っていたハーレム生活。 同時に、怜人はナンバーズを巡る世界的な陰謀に巻き込まれていく。 押し寄せる誘惑を乗り越え、世界を救うことはできるのか。 -
ぼくらの7日間戦争いつもひとりで本ばかり読んでいる、鈴原守。話し相手といえば、同じ歴史マニアが集うチャットのメンバー。 平均年齢還暦越えと思われるその場所で、今日もメンバーの一人が、恋に悩む守にからかい半分のエールをくれた。 片思いの相手は、お隣に住む幼馴染の千代野綾。しかし綾は、議員である父親の都合で東京へ引っ越すことを迫られていた。 しかも、いきなり一週間後。「せめて、17歳の誕生日は、この街で迎えたかったな」。 やり場のない綾の本音を聞き、守は思い切って告げる。「逃げましょう……っ!」