石のスープ
号外[2012年11月14日号/通巻No.55]
今号の執筆担当:編集部
こんにちは。ニコニコ版「石のスープ」としては、はじめまして、ですね。
「石のスープ」編集部です。
この度は、ニコニコチャンネルの開設に伴い、「石のスープ」をご購読いただき、ありがとうございます。
定期号としての記事は今後改めてお送りいたしますが、今回は購読のお礼とごあいさつまで。
すでにご案内の通り、2011年9月に創刊した「石のスープ」は、様々なフリーランサーが気軽に寄稿しあうメールマガジンです。「締め切り、字数制限、編集部に求められたテーマ、そういう様々な規制と関係なく、気軽に書きたいテーマについて書きたい時に書ける媒体」を、フリーランスの立場で活動しているライターやジャーナリストに提供するために創刊しました。
現在は、フリーライターの渋井哲也、フリージャーナリストの村上和巳、フリーランス編集者の渡部真の3人が、それぞれ続けている東日本大震災の取材報告を中心にお届けしています。しかし、この3人以外にも、スポット参加、短期連載、ゲスト参加など、あらゆる形で色んな人たちが登場してくれる予定になっています。
【サンプル記事】からの引用ですが、改めて「石のスープ」というネーミングの由来を紹介します。
とある村に、お腹をすかした旅人がやってきた。村人たちに食事を与えてくれるように頼んでみたが、自分たちの大切な食料を分ける事は出来ないと、断られてしまう。一度は引き下がった旅人だが、傍の石を拾い、再び村人たちと交渉した。
「故郷から持ってきたこの石を入れると、とてもおいしいスープができるんです。鍋を借りてお水をいただくだけで結構なのですが……」
もちろん誰も信じなかったが、水と鍋だけならと村人の一人が半信半疑で旅人に水を与え鍋を貸してくれた。
さっそく旅人は石を煮始めた。村人たちは、この奇妙な料理に興味津々。暫くして味見をしている旅人に、先ほどとは別の村人がスープの出来を尋ねた。
「この石は、すでに沢山のスープを作り過ぎていて、少し味が薄くなってしまっています。塩と胡椒があれば、もっとおいしくなるんですが……」
するとその村人は、塩と胡椒だけならと旅人に与えてくれた。
同じ要領で、野菜や肉を村人たちから少しずつ分け与えてもらった旅人は、見事においしいスープを作り上げた。
スープの正体に気づかず、おいしい石のスープに感心する村人たち。
スープで満腹になった旅人は、お礼だからと言って村に石を与え、また旅立っていった。
今でもポルトガルのある地方では、レストランで「石のスープ」を注文すると本当に石の入ったスープが出てくるそうです。
このお話は、「知恵」や「協力」の比喩として伝わっているとか……。
「みんなでメールマガジンを共同で発行しないか」と、数人の仲間と集まったときに、渋井さんがこの「石のスープ」という民話を紹介してくれました。そして、その題名をそのまま僕らのメルマガのタイトルにしたのです。
現在、中心メンバー3人とあわせて計10人が「石のスープ」に参加してくれています。
プロフィールは抜きにして、レギュラーメンバーの名前と連載タイトルを紹介します。
【レギュラー・メンバー】定期的に記事を配信します
渋井 哲也 しぶい・てつや
フリーライター
連載タイトル:「『一歩前』でも届かない」
村上 和巳 むらかみ・かずみ
フリージャーナリスト
連載タイトル:「我、百文の一山なれど」
渡部 真 わたべ・まこと
フリーランス編集者
連載タイトル:「勝手気ままに〜取材時のこぼれ話や裏話など〜」
ということで、色んな人たちがちょっとずつ協力し合い、知恵を出し合いながら「石のスープ」は運営・発行されています。
また、これまでもオリジナルカレンダーをプレゼントしたり、電子書籍を配信し、単なるメールマガジンだけでなく、読者の皆さんに様々なメディアの形を楽しんでもらいたいと思っています。近いところでは、「年末読者プレゼント」と「年末特別号・電子書籍」を予定しています。
あくまでも、レギュラーメンバーの3人が東日本大震災に絡めて毎月記事を配信するのが中心となりますが、それだけでなく、世の中の様々なライターやフリーランサー達が、様々な「素材」を提供してくれる事でしょう。その時々で、味やおいしさの種類も違ってくる事と思います。
最後に、無料公開している過去のバックナンバーを紹介します。初めて「石のスープ」をご覧になる方は、ぜひ無料公開の記事もお読みください。
巻末には、編集部からのお知らせもついていますので、併せてお読みいただければ幸いです。
どうか、こんな「石のスープ」をぜひ楽しんでご堪能ください。
よろしくお願いいたします。
東日本大震災に関する記事の中でも、とくに被災した当時の様子を中心に伝えている記事は無料公開しています。下記の一覧ページでご確認ください。
「東日本大震災アーカイブス 公開記事一覧」
http://ch.nicovideo.jp/sdp/blomaga/ar83181
その他、無料公開している記事です。
2011.9.15 渡部真〜自己紹介にかえて〜
「相馬市の中学校の相談室から」
http://ch.nicovideo.jp/article/ar14282
2011.9.18 渋井哲也〜自己紹介にかえて〜
「東日本大震災を取材するまで」
http://ch.nicovideo.jp/article/ar14283
2011.9.22 西村仁美~自己紹介にかえて~
「現実に突き動かされて」
http://ch.nicovideo.jp/article/ar14825
2011.9.27 三宅勝久~自己紹介にかえて~
「作文はつらいよ」
http://ch.nicovideo.jp/article/ar14836
2011.11.24 渡部真【勝手気ままに】vol.2
「編集者としてのこだわり」
http://ch.nicovideo.jp/article/ar15532
2011.12.29 「石のスープ」編集部
年末特別号・電子書籍版
「今年の一枚」
http://ch.nicovideo.jp/article/ar1598
2012.3.31 渡部真【勝手気ままに】vol.6
「『風化する光と影』の内容を紹介」
http://ch.nicovideo.jp/article/ar16083
2012.9.26 渡部真【勝手気ままに】vol.9
「隣りの記者が不当に排除されている」
http://ch.nicovideo.jp/article/ar16013
※以下、「ニコニコ・チャンネル」ではなく、「石のスープ」FC2ブログ版の公開記事です。
2012.5.3-10 西村仁美【とりあえず行ってみる】vol.9
「和田さん、フリーペーパーで労働者仲間を応援!」
http://weeklysdp.blog.fc2.com/blog-entry-58.html
※電子書籍版を一部公開
2012.5.17-24 渋井哲也【“一歩前”でも届かない】vol.6
「「東京都青少年健全育成条例」改正の問題点」
http://weeklysdp.blog.fc2.com/blog-entry-61.html
※電子書籍版を一部公開
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「石のスープ」では、読者の皆さんからの質問を募集しています。電子メールで、「●●さんに質問!」と件名に書いて送ってください。いただいた質問の回答は、「石のスープ」の中で発表します。
また、「東北のこの場所が、どうなっているか教えてほしい」「今度の取材先で、●●というお店を通ったら、ぜひグルメレポートを!」なんてご要望もお待ちしています。
東日本大震災と関係ない質問でもどうぞ。本人には直接聞けない内容だとしても、編集部が質問をしてくれるかも知れません。できるだけ質問には答えていきたいと思いますので、どうぞご遠慮なく!
電子メールの送り先は、「石のスープ」編集部宛に
sdp.snmw@gmail.com
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