◆今回の概要
「今週のあいさつ」では声優ライブについて記しました。日記は、本当に平凡なおっさんの日常となっています。『堀江由衣ベストライブ~由衣と時間泥棒~』を購入したのですが、見る時間がありません!
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◆今週のあいさつ
ごきげんよう、有料メルマガ評論家の渡辺文重です。9月15日(日)に東京・国立代々木競技場第一体育館で行われた人気声優ユニット・スフィアのライブ 、「SPLASH MESSAGE!-サンシャインステージ-」に参加してきました。
正直に言うと、スフィアが結成された当初は「これは短命に終わるに違いない」と思っていたのですが、来年で5周年だそうです。さまざまな条件が異なるとはいえ、あの堀江由衣さんが率いる「Aice5(アイス)」でさえ活動期間は僅かに2年で、粘り強く頑張っていた印象のある「N’s(能登麻美子×後藤麻衣×清水香里×植田佳奈×佐藤利奈)」も、4年で活動を終了していることを考えると、本当にすごいことです。
もちろん、「765PRO ALLSTARS」のように息の長いグループも存在しますし、「ミルキィホームズ」や「七森中☆ごらく部」、「μ’s(ミューズ)」などは、まだまだ頑張るでしょう。しかし、アニメやゲームのキャラクターにひもづけされていない声優ユニットが4年間も活動できていることは奇跡なのです。
「スフィアに付いて来てくれますか!?」
ライブ終盤のMCで、そう言ったのは寿美菜子さんだったでしょうか。最後のMCでは、豊崎愛生さんも「スフィアを応援して、付いて来てくれたらうれしいです」と言っていました。おそらく、「自分たちに付いて来てほしい」という気持ちは、戸松遥さんも、高垣彩陽さんも同じはずです。スフィアたちからの「付いて来てほしい」という気持ちに応えられるのか。私は、スフィアファンとしての忠誠心を試されているような気持ちになりました。
「付いて来てほしい」という言葉は、彼女たちの純粋な願いであり、忠誠心を試すものではない。そう考えることが普通だとは思います。しかし、私が忠誠心を試されたかのような気持ちになった背景には、確かな理由が存在します。
9月15日(祝・月)、この日は国立代々木競技場第一体育館にて、スフィアのライブ2日目が行われました。しかし、その開演時間に私がいた場所は、神奈川県でした。この日は横浜アリーナにて、田村ゆかりさんのライブ「LOVE LIVE 2013 Autumn *Caramel Ribbon*」が開催されるため、王国民(田村ゆかりファンクラブ会員)である私は、こちらのライブを選んだのです。
要するに、スフィアと田村ゆかり姫を天秤にかけて、「姫」を選んだ、ということになります。
アニメやゲームなどのイベントや、声優・アニソン歌手によるライブは、土日や祝日に集中して開催されるため、参加したいイベント・ライブの日時がかぶることは、しばしば発生します。そのため、私のような声優ファンは、どのイベント・ライブに参加するのか、常に選択を迫られるのです。
私は声優ファンという立場なので、自分が試されているという気になっているのですが、実際のところ、本当に試されていると感じているのは、声優の方なのかもしれません。(というか、間違いなくそうです。)
「永遠の愛とか信じないタイプでしょ」
田村ゆかり姫はライブ中のMCで、浅野真澄さんからこのように言われたとのエピソードを紹介していました。そして、「永遠の愛なんてないんだよ」とも。そんな姫に対して、客席からは「そんなことないよ!」といった声が発せられるのですが、姫は「でも、それ、他のところでも言ってるんでしょ?」と切り返すのです。
・・・確かに、その通りです。もちろん、田村ゆかり姫だけを応援している方もいるかと思いますが、声優ライブに行く人たちは「掛け持ち」でファンをやっている人が多いと思われます。確かに、MCで姫が「ファンクラブに入っている人?」という質問をした際には、観客の多くが手を挙げていました。しかし、だからと言って、挙手した人の全てが、田村ゆかり姫「だけ」を応援しているとは限りません。そして、そのようなファンの気持ちを、姫はお見通しなのです。そういう意味で、「永遠の愛とか信じないタイプ」という浅野真澄さんの評価は正解なのかもしれません。
しかし、それこそが、田村ゆかりさんが「姫」でいられる理由なのだと、私は考えています。これは勝手な想像ですが、田村ゆかり姫が、自分「だけ」を応援してくれる人「のみ」を対象にビジネスを展開していたならば、横浜アリーナのような大きな会場に観客で埋めることは難しかったと思うのです。ですから、姫は、浮気性な私たちに対して、チクリと意地悪な言葉を投げ掛けつつも、「世界一かわいいよ!」という私たちの言葉に、最後は「ありがとう!」と答えてくれるのです。
つまり、田村ゆかり姫「だけ」を応援しているファンではなくても、ライブ会場に来た観客全員に対して、等しく「世界一かわいい女の子」でいてくれるからこそ、浮気性な私たちは、何度でもライブ会場に足を運ぶのです。
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