◆ゆるオタ残念教養講座/特殊(ほぼ毎日)/315円
http://ch.nicovideo.jp/blog/cayenne3030/nico

◆スタパ齋藤の「モノ・コト」欲望マガジン/第2週・第4週木曜日/420円
http://magon.impress.co.jp/writer/stapasm001.html

5月26日に配信された『ゆるオタ残念教養講座』の「読み終えた作品を採点することをやめることにしました。」という記事を読んで、「確かにそうだなよなぁ」と思いました。記事の内容は、タイトルに書いてあることの説明なのですが、海燕氏の「この作品は85点だから合格だの、60点だから不合格だの、ここが凄いから何点加点だの、つまらないからいくつ減点だのといったことに、あまり興味を持てない」という主張は、分かる気がしました。

そういえば、こんな記事も話題になっていました。

アニメを厳しく見ること、厳しく評価することについて (失われた何か)

「色々な作品をダメだと評価を下してしまった為にアニメを楽しめなくなってしまったのです」とは、まさに本末転倒なのですが、こういうことは、しばしば発生すると思うのです。

・・・と記している私ですが、今でもアニメ作品に5段階評価を付けることを継続しています。ただし、最近、5段階の基準を抜本的に変えました。

以前は、一応、有料メルマガのコンテンツなので、5段階評価には根拠が必要だろうと思い、点数の内訳を「キャラクターが良かったから★1つを加算して、エンディングがいまいちだったから、★1つを減点して・・・」とやっていたのですが、正直、面倒になりました。

何が面倒なのか。それは、「これは面白いから★5つだ!」と思った作品の採点内訳を考えると、意外と評価すべきポイントがなかったり、「これはつまらなかったから★1つだ!」と思った作品が、意外と評価すべきポイントが多くて、やっぱり「★3つにしよう・・・」となったり、そういった整合性を取ることでした。私がアニメを見ていて面白いと思う要素を書き出し、それに点数を記して、Excelで合計点を導き出し、それを元に星の数に換算するとか、いろいろ試したのですが、正直、疲れるだけでした。

◆星の数は「オススメ度」

こういう作業をすることが面倒になったので、5段階の基準を抜本的に変更することにしました。それは「オススメ度」に統一するということです。具体的には、「好きな作品」は★1点満点。さらに「面白い」と思ったら★2点満点で加算。さらに、この作品は他の人にも見てほしいと思ったら★2点満点を加算するという方式です。

最近では『劇場版 STEINS;GATE(シュタインズゲート) 負荷領域のデジャヴ』を★★★、『AURA~魔竜院光牙最後の闘い~』を★★★★★と採点しましたが、内訳はこうです。

『劇場版 STEINS;GATE(シュタインズゲート) 負荷領域のデジャヴ』は好きな作品(★)で、面白いと思った(★★)が、他人に鑑賞を勧めたいと思わないから、合計★★★で、有料記事。『AURA~魔竜院光牙最後の闘い~』は好きな作品(★)で、面白いと思った(★★)し、他の人にも見てほしい(★★)ので、合計★★★★★で、無料記事となっています。

ちなみに、そもそも採点をするかどうかの基準は、作品全体の80パーセント以上は見ていることに決めています。全13話の作品ならば、2話ぐらいまでなら録画失敗しても大丈夫という計算です。その理由は、5月23日に配信された『スタパ齋藤の「モノ・コト」欲望マガジン』に掲載された、コラムコーナー「コレやるとイイかも」の記事を使って紹介します。記事のタイトルは「最後までやるとだいたい得する」。以下、引用となります。
「最後までやってないけどわかった(つもりになる)」というコトってありますよね。「全体の50%くらいやったけど、まあこの調子なら残りの50%もこうだろう」的な。予想や予感や先入観からの評価ですね。

私の仕事において、製品を50%程度使って製品全体の評価を下すのはダメです。予想や先入観に頼って書くのって危険なんです。

よくあるんですよ、製品とかで「ココからココまでこんなに優れているのに、この一点のために製品全体が台無しだ」みたいなこと。その台無しの一点を確認しないで書いちゃうと、記事を読んだ人に迷惑をかけちゃうので、そういうコトしちゃダメですし危険でもあります。

スタパ齋藤氏の「仕事」とは、製品レビューですが、これはアニメ作品にも共通することだと思います。何らかの要素1つで、「台無し」になる場合もあれば、「大逆転勝利」になる場合もあるのです。やはり、最後まで見ないと評価は下せないということです。

何だかんだで、全体の80パーセント以上を見ている作品は、私にとって「好きな作品」なのです。そのため、私の5段階評価は最低点が★1つであり、ゼロとはならないようにしています。