5月2日(休・木)、Nagatacho GRiD B1F“space 0”にて開催された「anison.grid.dj アニソンDJ練習会」を見学してきました。見学といっても、私はただ適当にフロアで踊っているだけでしたが……。どういう趣旨で開催されたのかは、下記サイトでご確認ください。
2018年4月から始めたばかり、出演4回の初心者DJが主催する、アニソンDJを人前でやってみたいけどプレッシャーが少ない場所がない・・・という方のための練習会です。かけたい曲があって、再生ボタンが押せればOK!どんどん応募してください!
DJやらないけどアニソン聞きたい!という人も大歓迎です!アニソン好きな人が集まって騒いだり話したり踊ったりの「アニクラって怖い」という方も安心な、ゆるーい雰囲気でやろうと思っています。好きなアニソンがかかったらフロアに飛び出してみましょう!
主催者のDJ隊長氏は、なんだかんだで15年来の知り合いなので、冷やかし半分みたいな感じです。
■主催者・DJ隊長氏、いつの間にか“りっぴーたー”に!
DJ隊長氏と知り合ったキッカケはサッカーで、その当時はサンフレッチェ広島のブログ論客として知られていたと記憶しています。「スマホ以前のサッカーネット論壇」というやつですね。「スマホ以前のサッカーネット論壇」については、先日掲載したレポートでも触れています。
“スマホ以後”もTwitterでフォローしていたのですが、いつの頃からか、サッカーの話題よりも「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル(スクフェス)」に関する投稿が増えてきます。「へぇ~、リズムゲームをやっているんだ」なんて思っていたのですが、どうもリズムゲームというよりも、μ'sに興味があるみたいだなと。その中でも星空凛ちゃん推しなんだなと。μ'sの東京ドーム以降は、完全に星空凛の中の人、飯田里穂(りっぴー)さんのファンだなと。作品から入って声優ファンになる過程を観察していたのですが、最近はアニクラDJをやり始め、それが興味深いなと思っていたのです。
私も最近、i☆Risの推しである澁谷梓希さんがクラブDJとして活動開始したことをキッカケに、アニクラに興味を持つようになったのですが、1つ気になることがありました。それは「アニクラ参加者って、μ'sが好きすぎない?」ということです。
■アニクラ参加者はμ'sが好きすぎるという仮説
数回参加しただけでアニクラの傾向を語るのもどうかと思いますが、あくまでも仮説ということで……。アニクラでμ'sの曲が流れると、フロア全体が必ず“上がる”気がするんですよね。μ'sの本場である東京だけでなく、広島のアニクラでも、そういう印象でした。
今回の練習会は、そもそも主催者がμ's大好きなため、集まってくるDJや参加者もμ'sを大好きという“偏り”は想定していたのですが、やはりμ's関連の楽曲が流れると、オタク特有の奇行が見られました。さすが東京ドーム公演2日間を満員にしたユニット。コールやオタ芸、ふりコピなど、訓練されたファンがたくさんいます。しかし、ご存じの通り、声優ユニットとしてのμ'sは事実上、2016年の東京ドーム公演を持って活動休止。結果、アニクラがμ'sファンの“よりどころ”になったのではないかと仮説を立てたのでした。
今回の練習会は“偏り”があるため、仮説を補強する根拠としては弱いのですが、μ's大好きなDJが練習会を開催し、μ's楽曲をかけたらフロアが上がるという成功体験を提供するわけですから、μ's楽曲をセットリストに入れるDJは増えるんじゃないでしょうか。
■ナナシスをセトリに入れるDJはセンスが良いという仮説
これは仮説ではなく、単なる主観ですね(笑)。今回は基本的に、DJが自分の好きな曲をかける練習会で、ラブライブ!好きの集まる特殊現場ですから、ラブライブ!関連楽曲をかければ“上がる”わけですが……。それ以外の楽曲選びは、DJのセンスというか個性が現れます。
で、やっぱり「ナナシス」をセットリストに入れているDJはセンスが良いなと感じるわけです。ナナシス、正式タイトルを「Tokyo 7th シスターズ」というのですが、基本的にリズムゲームのみの展開で、TVアニメや映画などではないため、非常にレンジが短いんですよね。今年で5周年を迎え、たびたびリアルライブも行っていたものの、私自身、本格的に興味を持ったのは昨年ですからね。ホント、知る人ぞ知るというタイトルです。
ただ、ものすごく楽曲が良い。良いか悪いかは主観なので、あくまで“私の好み”ということですが、ナナシスまでチェックしていることで、感度の高さを(私に対して)アピールできるわけです。今回の練習会でも4人ぐらいが流していたと思いますが、ナイス選曲でした。
■【重要】やっぱり耳栓は大事だよ!
午前中、急な仕事が入ったため、午後からの参加となったのですが……。DJ練習会は12時30分にスタート。22時前まで行われたので、約9時間、フロアには大音量が流れていた計算となります。これはアラフィフにはしんどい。30代の頃は、大音量のフロアにいても耳が疲れる(痛くなる)なんてことはなかったし、フロアを離れれば、すぐに聴力が戻ってきたわけですが(当然個人差はあります)アラフィフになると、そうは行きません。
数時間、フロアにいると耳が痛くなってきますし、フロアを離れても、なかなか聴力が戻らない。耳が聞こえない状態は自覚しにくいので、そのまま外を歩くと危険なんですよね。そんなわけで、耳栓を着用です。世の中には、耳へのダメージの大きい高音域だけをシャットアウトできる、高性能な耳栓もあるようですが、私が使用するのは3Mの安い耳栓です。
「耳栓をすると音が聞こえないのでは?」はい、もっともな疑問ですが、なんと問題なく聞こえます。アニクラ現場の大音量は、安い耳栓程度では防ぎきれないのです。生の大音量は若い人向け。年寄りは無理せず、耳栓を付けた方が良いでしょう。それだけで随分、疲労を軽減できます。
ただ耳栓にも弱点があります。まず会話は聞こえません。声を掛けられても気付くことは無理です。まあ、大音量鳴り響くフロアで、まともな会話をすること自体が無理なんですけどね。カウンターで注文する時とかは、外すのを忘れないようにしましょう。あとは、自分の出すコール(声)の音程が取りにくいです。慣れるか、耳栓を一時的に外して音程を取るか、そういう対処が必要です。これは私だけかもしれませんが、口を大きく開けると、口からも音が聞こえるというか、口経由で耳の鼓膜に音が伝わるので、それを利用する方法もあります。
■練習会の感想…DJのスキルとは何か?
普段、レベルが高いものだけを見ていると、何がすごいのかが分からなくなります。プロ野球選手がエラーしたり、プロのミュージシャンが演奏をミスしたりすることは稀ですし、さえチ番長はガルパで大体フルコンボを出します。これって“見ているだけ”の人間には分からないですが、かなり難しいことなんですよね。そういう意味で、失礼な言い方とは思いますが、“初心者”による試技は、上級者のテクニックを再確認できる機会となるのです。
今回見学していて分かったことは、選曲、テンポの調整、曲と曲のつなぎ方が難しいということです。選曲に関しては「自分の好きな曲をかける」という趣旨だったので置いておくとして……。テンポの調整は「原曲よりもテンポを上げた方が良くない?」という話です。テンポを含めて“好きな曲”だとは思うものの、フロアで流すなら、少しテンポを上げた方が良いとか。うまい人は、そういうところも気に掛けていることに気付きます。曲と曲のつなぎ方は、よく言われる「BPM合わせ」以前の問題として、そもそも、曲のどことどこで“つなぐか”という話です。
今回のようなラブライブ!特殊現場でなければ、普通“上がる”のは、著名なアニメソングがかかった時です。著名なアニソンとは大体、人気アニメのOPかEDです。つまり、アニメのOPやEDとして、TVサイズでそのアニソンを知っている、ということになります。TVサイズのアレンジが、2番以降がない程度であれば、アニソンの原曲をそのまま流しても違和感はないのですが、印象的なフレーズを最初に持ってきていたり、うまいこと端折(はしょ)ってまとめていたりすると、原曲に違和感を覚えることがあるのです。あと2番の後のDメロが一番盛り上がる曲なのに、1番で次の曲に行くと、残念な気持ちになります。
結局は、置いておいたはずの「選曲」が一番重要になる。しかし「ナナシスをかけるDJはセンスが良い」みたいな主観も入るわけですから、DJの評価は一概に言えず、非常に難しいのだなと思いました。
あと、VJの仕事も見ていたのですが、こちらは「素材」と「音楽との合わせ」が実力の見せどころです。まず「素材」ですが、何を流すかという話です。例えばDJが「たまゆら」をかけると思って素材を用意していたら、実は「魂響~たまゆら~」の曲だった時、代わりの素材をすぐに出せるとか、すごいなと思いました。
また、今回はラブライブ!特殊現場ですから、多数流れる楽曲に適した素材を集められるかとともに、音楽と映像をシンクロさせる作業も重要となります。フロアでは動画を流すわけではなく、DJは音、VJは映像を担当するから、この共同作業は見ものです。練度の高いラブライブ!ファンが映像に合わせ、ふりコピをするわけですから、雑な作業はできない。ホント、見学していてすごいなと感じました。
■イベント全体の感想
今回は「アニソンDJの練習会」だったのですが、アニクラ参加の初心者にとっても良いイベントだと感じました。具体的には、座る場所が多い。座席が多いため、ラブライブ!関連の楽曲が流れた時だけ踊って、それ以外は席に座っている、なんてことが可能なわけです。私の場合だと、ナナシスとかi☆Risが流れた時だけ張り切って、ほかの人が頑張っているラブライブ!楽曲の時はゆっくりさせていただく、といった感じになります。
また、投げ銭でピザがふるまわれたり、300円ぐらいでドリンクを提供してくれたり、ものすごく居心地のよい空間でした。次回も参加したいですね!(6月29日になるとか、ならないとか)
それはそうとして、フライヤーとかもらったので告知をしておくと……。
ひよっこくらぶ vol.1
5月11日(土)12日(日)12時30分開場、13時開演
場所:新宿あるけみすたぁ
今回の主催者DJ隊長が12日に出演します。
A-UNiSON Vol.01
5月26日(日)13時30分開場、14時30分開演
場所:fai aoyama
今回出演したDJむつみが登場。今回のセットリストは以下の通り。ラブライブ!傾向を把握しつつ、それ以外の楽曲は全方向的にバランスが良い。
以上の2つは、私も行く予定です。それとは別に、DJずっ from i☆Risが出演する以下のアニクライベントにも行く予定です。
あにくら!×186
5月13日(月)23時開場・開演
場所:月あかり夢てらす
深夜開催なので注意!
さーくるふぁいあー!! vol.4 produce by SUPERBREAK
6月29日(土)15時30分開場、16時30分開演
場所:CLUB CITTA' (クラブチッタ川崎)
この日は、私の誕生日です。(46歳になります)
大体耳栓を付けていると思うので、私を見掛けたら、肩をたたいてくださいな。
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