3月20日(水)、レンタルスペースさくら恵比寿南にて開催されていた「百合展2019」に行ってきました。東京での開催は24日(日)で終了。30日(土)から大阪、4月13日(土)から仙台、4月27日(土)から名古屋、5月18日(土)から福岡で開催されるようです。詳しくは公式サイトにてご確認ください。
昨年は、3月に池袋マルイで開催される予定だったものの中止に。結局、東京では4月下旬から5月上旬に掛けてライトボックス青山で開催となったのですが、LGBT差別や表現規制といった絡みで話題になったと記憶しています。
同じく3月に池袋マルイで開催予定だったものの中止となった「ふともも写真の世界展」が、「百合展2018」と同時期に原宿で開催されたため、個人的には“はしご”したことが印象に残っています。
■百合展2019に行ってみた!
昨年は開催場所の変更というアクシデントもあり、「いまはブームだけど、いつ足をすくわれても不思議ではない」という「あいさつ文」が掲示されていたのですが、今年は「作品数が増加しただけでなく、多様化を実感している」という内容でした。
「多様化」という表現は当を得ていると思います。正直、特に百合を好んでいるわけではないため、あくまでも観測範囲内の話ですが、「言われてみれば、これも百合なのか~」という作品が増えていると感じています。百合と言われるまで、百合と気付かない作品とでも言いましょうか。
昨年の百合展では「このはな綺譚」が展示されて、そのような感想を抱きました。よくよく考えれば、主要キャラクターはケモミミとはいえ、みな女性。カップリングもしっかりしているので、間違いなく百合なのですが、TVアニメを見た限り、ヒロイン・柚(声優:大野柚布子)が仲居として成長する物語がメインだと思っていたため、百合展で展示されるほどの百合とは思っていなかった。感覚としては「ラブライブ!」とかと同じです。なお、今年も「このはな綺譚」は展示されていました。
「citrus」みたいに、男性もいる世界観で女性同士、さらに義理とはいえ姉妹みたいなカップリングだと、さすがに百合がテーマなんだなと分かりますが、逆に言うと、これぐらい強烈でないと、アニメや漫画では「百合って普通にあるよね~」と思えてしまうのです。「ユリ熊嵐」も、女性同士というだけでは弱くて、クマとヒトという異種間の要素があって、強烈に百合だったのかなと思います。
百合の描かれた作品が増え、多様化したことで、アニメや漫画の百合は認知される一方で、現実世界のLGBT差別は、それほど解消されていない。アニメや漫画みたいな価値観を、現実世界にも広げていくことが、これからのテーマなのではないかと感じました。
■渋谷マルイに天使が舞い降りた!
恵比寿から歩いて渋谷に移動。渋谷マルイで開催されている、2019年冬アニメ「私に天使が舞い降りた!」の特設ショップに行ってきました。「わたてん」も年の差百合にカテゴライズされる作品ですが、2018年秋アニメ「うちのメイドがウザすぎる!」に比べれば、随分とお姉さんも自重しており、百合がテーマという感じはありません。なんというか、主人公が仮に男だったら、もう単なる犯罪なので、女性を主人公にしたのかな~という印象です。まあ、百合が現実社会でも認知されるようになれば、みゃー姉(声優:上田麗奈)が主人公でも、完全に犯罪と認識されるのでしょうが……。
みゃー姉にとっての天使は花ちゃん(声優:指出毬亜)なのですが、私の推しキャラは、みゃー姉です。私が「姉萌え」ということもありますが、家ではジャージ&メガネというのが良い。そして上田麗奈さんの気持ち悪い感じの声が、とてもかわいい。松本(声優:Lynn)がストーカー行為をするのも分かります。もし松本が男性だったら、女性同士の恋愛(百合)の是非を問う作品になったと思いますが、登場人物が全員女性なので、深く考えずに楽しめる。「わたてん」も百合だけど百合がテーマではないんですよね。
個人的には、みゃー姉が強烈にかわいいので、「私に天使が舞い降りた!」こそが2019年冬アニメのベスト作品だと思っています。
そのほか、Instagram(インスタグラム)にも、百合展とかの写真を投稿しています。
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