スウェーデンの自動車メーカー『Volvo(ボルボ)』は、普通とはちょっと違った方法で自動車のドライバーとサイクリストが快適に過ごす仕組みを考えました。それは自転車乗りのヘルメットと自動車のシステムをつなぐ、という試みです。
サイクリストはスマートフォンでリアルタイムで自分の位置を、クラウドベースのプログラムに送信します。車と自転車が衝突コースにある場合、自動車のディスプレイに表示されます。
同時に自転車側にもアラートが発信されます。ヘルメットに取り付けられた警告ランプが点されるとのこと。
バックミラーの着用が義務づけられていない自転車にとって、視野から外れている自動車の接近を知らせてくれるのは安心感ありまよね。
そもそもボルボ社は車載カメラに力を入れています。システムのアップデートによって視覚処理能力を上げ、特定の状況下でも自転車だけを検出できる仕組みになっているとのこと。
世界でも屈指の自転車の普及率を持つスウェーデンの自動車メーカーだからこそ、ここまで重点的に取り組むのかもしれません。
通信会社のエリクソンと協力しながら、2013年に発表されたこのプロジェクトは着々と開発が進んでいるようです。
いまのところこのヘルメットが、システムが組み込まれた独自のものになるのか、あるいはスマートフォンを装着するタイプのものになるのかは発表されていません。自転車乗りが多くなってきた日本でも使えるようなヘルメットの登場が待たれます。
Volvo system connects cyclists with cars, via their helmets[gizmag]
Volvo’s auto-braking detection system adds cyclists to the mix [gizmag]