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同じ目線で手を繋いでほしい。未来の車いすに託された思い

2014/11/19 12:00 投稿

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2014年ジェームズ ダイソン アワードの国際選考結果が発表され、筑波大学在学中の江口洋丞さんと清谷勇亮さんがデザイン開発した、「Qolo」が国際準優秀賞を受賞しました。

Qoloは、下肢に障害を持つ方の直立姿勢での移動と動作、着席動作を支援してくれる移動機器。立った状態での移動や動作が可能になり、使用者は上半身を前後左右に傾けることで、起立、着席、前進や方向転換を行うことができます。

こちらがプロトタイプ。

Qoloがあれば、棚から物を取る・キッチンで料理をするという、通常の車椅子では難しい日常動作が自分の力でできるようになります。実際の様子をぜひ動画でご覧ください。

Qoloのアイデアが浮かんだきっかけについて、お二人はこう語っています。

家事を完璧に行い、旅行や習い事などによく出かけていた祖母は、浴室で転倒して足を骨折して以来、そうしたことができなくなってしまいました。その様子を目の当たりにして、「足の機能さえ補えればこれまでと変わらない生活が送れるのに」と悔しさを感じました。

大学の宿舎で暮らしていた頃には、車椅子の女性と、その女性と手をつないで歩く男性に会いました。二人は楽しそうに会話していましたが、「立つことができれば、同じ目線で無理なく手をつないで移動できるのに」と感じたんです。

近未来的ながらも、機械部分を効果的に隠し、卵の殻のように丸く優しさを感じる造形をイメージしてデザインされたQolo。

家族や恋人、友人と同じ目線で世界を見る。これまでと変わらず、自分の力で生活をする。

Qoloがあれば、きっと車椅子を取り巻く世界が変わる。そんな予感がします。

[Qolo]

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