特に珍しい植物ではないので、通勤途中の庭先などで見たことある方も多いかと思います。
こちらは熱帯アメリカ原産の「ランタナ」という植物。日当たりの良い場所ですと、初夏~晩秋まで咲き続けています。
でもこのランタナ、何か月か前には違う色のお花を咲かせていました。お花が咲き始めの時期から段々と色を変えていく、珍しい植物なのです。その色の変わっていく様子から通称「七変化」とも呼ばれています。
ランタナは乾燥を好むので、初夏~夏の高湿度の時期に比べて、秋になって空気が乾燥してきた頃の方がキレイな姿を見せてくれます。
垂れ下がるように生長していくので、少し高い場所やハンギングプランターなどに植えてあげる方が、ランタナ本来の美しさが分かるかと思います。
同じ仲間で、葉が小振りな「コバノランタナ」という品種があります。
ランタナの花がデップリと丸っこい形に比べて、若干スマートな印象のお花です。色も、ランタナがオレンジや赤などのハッキリとした色に対して、コバノランタナは白や薄紫色と優しい印象のお花です。またランタナと違って、色の変化がないのもコバノランタナの特徴の1つです。
今回ご紹介しましたランタナも、仕事で良く通る住宅街で偶然見かけたものです。植物に関わる仕事をしていても、残念ながら植物に触れてホッとする時間はあんまり得られないもの。ここのランタナの前を通る度、”そんな余裕が無い生活はイカンヨ”と教えてくれているように感じます。
それにしても、見事な咲きっぷりですね。