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思わず買いたくなる本。それはパッケージの斬新さにある

2014/10/16 11:30 投稿

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本を購入するときの楽しみとして、中身はもちろんですが、装丁も気になりますよね。ずらっと並んだ本の中から、目に入ってくるものは自分が「今求めている本」であり、「気になる・好きな装丁の本」でもあったりします。

今回ご紹介するのはきっと手に取ってしまう、ただの本でない本、「Old Man & The Sea」。

アーネスト・ハミングウェイ(1899-1961)が1951年に書き上げ、翌年出版され、世界的にベストセラーとなった長編小説「老人と海」の、新しいパッケージデザインと装丁がされた本です。

本のパッケージは、箱や紙でできたケースが使われていることが多いですが、「老人と海」に登場する魚、鰯(イワシ)にインスピレーションを受けたかのように、オイルサーディンの缶がパッケージに!

ちなみに缶の右横にはちゃんと缶を開けることができるように、鍵が付いているんです。まるで宝箱を開けるような気分で、本を読む前から高揚してしまいます。

缶から取り出したポケットサイズの本。

表紙は缶と同じく「鰯」だけが描かれていて、裏表紙には小説の中にでてくる「カジキマグロ」を釣るための釣り針が一つ。そういえば、主人公のサンチャゴは1本釣りで大型の魚を獲る漁師ですね。

小説の舞台である海。この大海原に老人は1人で漁にでかけ、獲物と闘いました。自然や生き物に対しての考えが、ヘミングウェイの言葉によって書かれています。

今回、この新しいパッケージと装丁を手がけた、アメリカの学生 Nina Cornelisonは、缶や本のイラストを全て鉛筆で描いたそうです。

確かに小説が出版された1950年代、ポスター、広告、本の装丁などは手描きのイラストレーションが使われていた時代。パッケージデザインを通じて本を読む前から、本の内容や印象がぱっと分かり、興味が湧いてきます。

残念ながら販売はされていないのですが、見た目が本に見えないという面は、お部屋に飾るアイテムにもなるし、文学好きな人へのプレゼントとしても喜ばれそう! 小説にぴったりなものをパッケージにする、斬新なアイデアに1本とられました!

Et si on pêchait de la sardine culturelle ?

[Grenier à Livres]

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