あと少しは続きそうな日本の梅雨。天気予報にならぶ「傘マーク」を見て、憂鬱な気分になってませんか?
そんなときはカメラを持って街に繰りだしてみてはいかがでしょう。日本の梅雨にはなかなかフォトジェニックな一面もあるんです。
Photo Credit: Carlos Donderis
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Photo Credit: Carlos Donderis
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雨が写真を艶っぽくしてくれそうです。
写真だけでなく、日本映画の中にも「雨」は効果的な使われ方をしています。例えば、黒澤明の『羅生門』や『七人の侍』のような激しい雨もあれば、『となりのトトロ』のようにバス停での印象的な傘のシーンなど。
他にも、雨が結びつける「出会い」もあります。新海誠監督の『言の葉の庭』も、いまの時期にぴったりの映画。
名前も知らない二人が出会えるのは「雨」が降った日だけ。靴職人を目指す高校生の主人公は、どこかミステリアスな雰囲気を持った女性に惹かれていきます。
いつしか、雨が降るのを心待ちにしている二人。しかし、やがて梅雨はあけ、雨の降らない夏がやってくることで物語は急展開していきます。しとしと降る梅雨の時期に、冷たいカルピスが似合う1本です。
この映画のキーワードは、靴、万葉集、日本庭園、そして雨——。ストーリーを知らなくても、これだけの要素で想像が膨らんでしまいます。
まったく。雨が憂鬱だなんて、誰が言ったんですか? 情緒的な日本を楽しめる「梅雨」もあと少しですよ。
[言の葉の庭]
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