英国のPilion Trustは人々からの寄付を募り、貧しく恵まれない人たちの生活を改善するチャリティ団体です。「恵まれない人たちに救われて欲しい」そう思う人は本当にいるのか、そんな疑問に答えようとロンドンの街中でとある実験をしました。
街中で大きなプラカードをぶら下げてパンフレットを配る男性。プラカードには大きく「貧乏人はクソ食らえ」と馬鹿にする言葉が書いてあります。
受け取ったパンフレットを信じられない表情で眺める通行人たち。
しかしもちろん、彼の主張を聞いて反論する人たちもいました。
「それぞれの人に色んな理由があって今の状況があるのよ。」
男性の主張がいかに間違っているか、説得しようとする女性。
「君のやっていることは、ものすごく不快だ。」
警察官も、彼のしていることを止めようとします。次から次に彼に話しかけ、抗議するロンドンの人々。
中には怒りを露にする通行人もいます。ロンドンの人たちは、恵まれない状況にいる人たちに対して支援の気持ちがあることがビデオを通して伝わってきます。
しかしPilion Trustのビデオはここで終わりません。最後に映し出されるのは同じ男性が、同じように大きなプラカードを下げて通行人に話しかける様子。しかしプラカードに書かれているのは「恵まれない人を助けて下さい」。
男性の手には募金箱。しかし先ほどとは打って変わって、誰も彼に話しかけようとしません。雑踏の中で人々に無視される男性。
人々の真摯な思いやりの心を見せられた後だけに、この光景は心を揺さぶります。最後に画面に映し出される言葉。
We know you care. Please care enough to give.
「あなたに思いやりの心があるのは知っています。どうか寄付するくらい大きな思いやりを持って下さい。」
[Pilion Trust]
Pilion Trust controversial campaign video via [YouTube]